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細気管支炎における高張塩水の効果

Hypertonic Saline Effective in Bronchiolitis

Clinical Adviser 2014.07.03

 

 患者の中で、高張塩水グループの28.9%と比較して通常塩水で治療を受けている42.6%が入院を求められている。

 高張塩水の吸入は、細気管支炎を患っている幼児やよちよち歩きの幼児の入院を減らすのに通常の塩水より優れているように思える。細気管支炎は最も費用のかかる疾患であることはもちろん幼児や若い子供で最も頻繁にかかる呼吸器疾患の一つである。スーザン・ウ医学博士とロサンゼルス小児病院やオークランドのUCSFベニオフ幼児病院の仲間たちは、24ヵ月以下の細気管支炎を患っている幼児で病院の入院率と入院期間について、0.9%の通常塩水と霧状にした3%の高張塩水の効果を比較した。

 二重盲検、ランダム化比較試験が20083月から20114月まで連続して3細気管支炎シーズンにわたって行われ、その結果がJAMA Pediatricsに発表された。全てビールス性細気管支炎と最初に診断された患者は2病院の一つの急患部で見られた。

 全部で211人の子供達が高張塩水グループに、197人が通常塩水グループに振り分けられた。患者達は急患部で割り当てられた治療を3回受けた。病院に入院するように言われた子供達は退院するまで8時間ごとに治療を続けた。

 研究者達によると、高張塩水グループの28.9%と比較して、通常塩水で治療した患者の42.6%が入院を要求された。

 “患者に役立つ安くて効果のある治療法が見つかってうれしい。保健費用も減らせる。”とロサンゼルス小児病院が発表した声明の中で研究リーダーのウ医学博士はコメントした。