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ピンク色ヒマラヤの塩は通常の塩よりミネラルが多い-しかし、健康に良いことを意味しない

Pink Himalayan Salt Has More Minerals Than Regular Salt – but That Does’t Mean It’s ‘Healthier’

By Emily DiNuzzo

Business Insider 2018.01.08

 

  ピンク色ヒマラヤ塩は白い塩よりも健康に良いと言う評判である。

  ピンク色の塩はより多くのミネラルを含んでいるが、その違いは健康に劇的に影響を及ぼすほど十分ではない。

  しかし、通常の塩で体に欠けていることは潜在的にヨード欠乏症になるかもしれないことである。

 

 ピンク色の塩は白い塩よりも“健康に良い”との評判である。しかし、特別な味付けは他の種類の塩よりも必ずしも体に良いとは限らない。ピンク色ヒマラヤ塩について知る必要のあることと対価に対する価値があるかどうかを述べる。

 

ピンク色ヒマラヤ塩にはわずかに多くの痕跡ミネラルがある

 ピンク色ヒマラヤ塩は通常の塩とはわずかに異なる。それはパキスタンのヒマラヤに近い所にあるKhewra Salt Mineから来ているからである、とHealthlineは報告している。“通常の食卓塩にはない多くの他のミネラルや痕跡元素 を含んでいる”塩を得られる自然採鉱法である、とHealthlineはさらに報告している。ピンク色の塩には推定84種の異なったミネラルと痕跡元素が含まれているという噂であり、このため独特の色をしており、わずかに異なった味を示すが、塩のわずか2%がこれらのミネラルを構成している、とMedical News Todayは報告している。これは、ピンク色ヒマラヤ塩が通常の塩と栄養的に同じであることを意味している。したがって、それらを交換することで特別な健康上の利益を得ることはない。

 別の一般的な主張は、ピンク色ヒマラヤ塩はあまり加工されておらず、通常の塩よりも“より自然”であるということである。再びこのことはある程度真実であるが、健康に及ぼす影響は最小である。比較して通常の塩はしばしば固結防止剤が入っており、粉砕中に幾つかの栄養素が失われる、とYahoo!Healthは報告している。

 

それでも塩の交換には幾つかの利益がある。

 ピンク色ヒマラヤ塩は一般的に大きな粒子であるので、長い間には味覚的に少し変わる。粒子間に空気ポケットが多くある粗い一匙の塩よりも一匙の微粒塩は全体的により多くの塩を供給できることもYahoo!Healthは報告している。“このことは全体的な塩消費量を下げることでは小さな差であるが、これは大きなことである、”と公認栄養士のRene FicetYahoo!Healthに語った。“塩を多く食べるほど、体液は多くなり、心臓はこの体液を循環させにくくなり、そのため血圧を上昇させる。”

 

通常の塩を全て避けることはそれ自身の問題を起こす。

 古くからある通常の塩はヨードの主要な摂取源である-ヒマラヤ塩にはこれがない。国民健康研究所によると、甲状腺ホルモンと代謝機能を適正にするためにヨードが必要である。したがって、通常の塩をピンク色の塩に替えると、食事で他のヨード源-魚、酪農製品あるいは食事サプリメント-を加えなければならない。

 しかし、食事を変える前に、医者と塩の好みについてさえも常に相談することが重要である。塩摂取量は心臓や腎臓の健康に関して特に目を離してはいけないことである。疾患管理予防センターの2015 – 2020年のアメリカ人の食事ガイドラインは5.8 g/d以下の塩摂取量を勧めている。

 ピンク色ヒマラヤ塩は美しくて美味しいけれども、高くてヨードがない。最低限は総合的な塩摂取量から目を離さないことと健康の名前の下にピンク色ヒマラヤ塩に変えようと思わないことである。