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塩水対COVID-19:研究者達は症状と疾患期間を軽減させるための研究を開始

Salt Water Vs. COVID-19: Researchers Launch Study to Lessen Symptoms and Duration of Illness

By Gail Dutton

BioSpace   2020.06.29

 

 塩水うがいは喉の痛みを和らげる定評のある方法である。鼻洗浄として風邪やアレルギーに関連する鼻詰まりを解消するのに役立つ。しかし、COVID-19の症状に対して有効か?

 スコットランドの研究者達は明らかにしようとしている。エジンバラ大学の科学者達は、塩水処理がCOVID-19症状の人々で症状を緩和できるかどうかを明らかにする新しい研究を登録している。大学のアッシャー研究所の所長であるアジズ・シーク教授は発表で言った:「COVID-19が疑われる、あるいは確認されている人々で我々の塩水介入を試験するために我々は今動いており、感染の影響や拡大を減らすために有用な方法であることが証明されることを望んでいる。」

 この試験は、329日に世界衛生誌に掲載された「高張塩水鼻洗浄とうがいはCOVID-19のオプション治療として考えられるべきである」と題する著者の研究に基づいている。DNA-RNA-で覆われた、および覆われていないウイルス-特に単純ヘルペス・ウイルス、ヒトのコロナウイルス229ERSウイルス、インフルエンザAウイルスそしてコクサッキーウイルスB3-は塩の塩化物イオンによって沮止されたことを示すテストを彼等は引用した。

 「COVID-19で、SARS-CoV-2の高い突起は無症候性および症候性者の上気道で検出できる。突起は喉よりも鼻で高く、感染やウイルス排出をコントロールする方法を示唆していることは感染を減らすのに役立つ。」と著者らは書いた。ワクチンという効果的な抗ウイルス治療が利用できるまで、塩は、その抗ウイルス効果がウイルスの種類を超えて機能するため、症状緩和に有効であるかもしれない。

 その研究はエジンバラとロージアンのウイルス介入研究として知られている著者らの2019年のパイロット研究に基づいていた。その試験では、風邪を引いてから2日以内の健康な成人を募集した。試験を承諾した68人の最初のグループの中で、56%はライノウイルスに、31%はコロナウイルスに感染していた。残りはエンテロウイルス、インフルエンザAウイルス、パラインフルエンザウイルス・タイプ3RSウイルス、そしてヒト・メタニューモウイルスに感染していた。全部で54人が対照試験を完了した。

 対照群は通常通り風邪を処理した。他のグループは塩溶液で自由にうがいや鼻洗浄をするように要請された。研究者達は研究を通して鼻の中の風邪ウイルス量を測定するために鼻綿棒を集めた。両グループは治療日記を付けた-幾つかは最長2週間であった。塩水でうがいし、鼻洗浄をした人々の95%は病気期間を1.9日減らしたことを研究者達は明らかにした。咳止めのような治療薬の使用も減らした。ウイルスが早く除去されたため、風邪を引く可能性が低くなった。その結果、介入群で35%少ない人々は上気道感染症を発症した家庭内接触を持っていた。

 高張塩水鼻洗浄の結果は同様に有益であった。鼻洗浄は鼻詰まりを解消または軽減するのに役立ち、呼吸を楽にし、より早く症状を解消し、風邪の重症度を軽減し、睡眠に役立ったと参加者達は報告した。参加者の60%が将来の風邪治療に鼻洗浄を使うと言った。手順がより便利になれば、数字は86%に跳ね上がった。

 シーク教授と同僚達が研究した風邪は様々なウイルスによって引き起こされた。ヒトのライノウイルスは風邪の最も一般的な原因であるが、風邪は次のような幾つかのカテゴリーの1つにグループ分けされる約200種のウイルスのどれかによって引き起こされる:

  ヒトのライノウイルス

  コロナウイルス

  パラインフルエンザウイルス

  アデノウイルス

2019年研究からのデータ再調査で、エジンバラ大学の研究者達は、塩水うがいと鼻洗浄の有益性は風邪の原因となる4つの一般的なコロナウイルス種の1つに感染した参加者達によっても経験されたことを明らかにした。したがって、容疑者の有益性はCOVID-19患者にも及ぶ可能性がある。発表されたばかりの研究はそれを証明することを目的としている。

 Rhinology Onlineで報告している他のヨーロッパの研究者達は、銅で強化した鼻塩水洗浄はCOVID-19に対して保護すると述べている。銅は4時間以内に銅表面の全ての生存しているSARS-CoV-2ウイルスを除くというThe New England Journal of Medicineに発表された研究に基づいて、著者らは、銅注入した塩水は機械的生物的効果の両方でウイルス感染の潜在的な危険性を軽減するかもしれないことを示唆している。COVID-19に及ぼす銅の効果を調査した研究はまだClinicalTrials.govにリストアップされていない。

 塩水はCOVID-19を治療することもなく、身体からSARS-CoV-2ウイルスを除くわけでもないが、塩水うがい、あるは鼻洗浄は症状を軽減させる。塩水は炎症組織から液体を抽出るように働き、それによって腫れを減らす。また粘液を分解するのにも役立ち、したがって、喉から細菌、カビ、他の刺激物を除去できる。

 それにもかかわらず、衛生安全のためのジョンズ・ホプキンス・センターのシニア奨学生のアメシュ・アダルハがこの春に指摘しているように、塩水は上気道感染症の症状を緩和しながら「SARS-CoV-2ウイルスには何の効果もない。」しかし、多くのCOVID-19患者にとって、あらゆる種類の症状の緩和は歓迎される。