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ドイツ電力会社が世界最大の電池計画を発表

German Utility Announces Plans for World’s Biggest Battery

https//www.batteriesinternational.comより   2017.07.06

 

 ドイツ電力会社Ewe Gasspeicherは、627日にドイツ北部の海岸沖の地下の塩洞窟に収容される世界最大の蓄電池になる可能性があると言われている物を建設する計画を発表した。巨大なレドックス・フロー電池は2023年末までに最大700 Mwhを供給し、広報担当者Dietmar BESBに約1,100ドル/MWの費用と語った。現存する最大のフロー電池は日本の住友電気工業のフロー電池であり、約60 MWhの電力を供給できると考えられている。

 Bückerによると、電池は3つのフェーズからなる電力プロジェクト用かん水の下に構築され、その上、最初と二番目は太陽光発電の設置を伴うとのことである。「あらゆる種類のエネルギーを蓄えることができる。将来的には、北ドイツの風力発電所の再生可能エネルギーを貯蔵したい。貯蔵は市場の要件に合わせて拡張できる。」と彼は言った。第3フーズで現在、天然ガスを貯蔵している洞窟の改造が終了する。

 Ewe Gasspeicherは海岸沿いの町オルデンブルグの南500 kmにあるイエナのフリードリッヒ・シラー大学と共同研究している。大学は塩水に溶解した再生可能なポリマーなど、将来のバナジウム・フロー電池よりも汚染の少ない電解質材料をプロジェクト用に開発した。「バナジウムは非常に高価であるだけでなく、溶液は非常に腐食性であるため、特定の膜を使用する必要があり、電池寿命が制限される。」とフリードリッヒ・シラー大学で講義しているマーチン・ハガーは言った。

 電池はコア構造がポリスチレンに似ており、電子を受け入れ・供与できるポリマーをベースにしていると述べながら、研究者達は腐食性の酸を加えないで新しい材料を開発した。プロジェクトのパイロット・プラントは今年末までに電解質用の2つの地上蓄電装置を設置する予定である。「電力プロジェクト用のかん水はまだ研究プロジェクトであり、地下の洞窟に移す前にさらに幾つかのテストを行い、幾つかの問題を明らかにする必要があることを強調しなければならない。」とBücker BESBに語った。「しかし、我々は、2023年末頃までに洞窟電池を操業するようになると確信している。」