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リチウムと鉛産業に脅威を与えるナトリウム・イオン電池

Sodium-Ion Batteries to Pose Threat to Lithium and lead Industries

https//www.batteriesinternational.comより   2021.06.03

 

 5月末の中国ニュース・レポートは、リチウム・イオン電池大手のCALTは鉛蓄電池に対して直接の挑戦となる可能性のあるナトリウム・イオン電池を製造し始めるプラントを持っていると言った。ウェブサイトwww.equalocean.comによると、CALT会長Robin (Yuqun ) Zengは、会社は早ければ来月からナトリウム・イオン電池の販売を開始すると言った。化学物質をポートフォリオに追加するという決定は、リチウム輸入への依存を減らすために行われた、と報告書は述べている。

 「現在、中国のリチウム需要の70%以上は海外の供給者によって満たされている。」と報告書は言う。「米中対立の中で、両国の最高のハイテク企業は輸入代替戦略に惜しみなく投資してきた。」また報告書は、ナトリウム・イオン電池の材料の主要供給者であるため、セイクリッド・サンとランタ・インダストリアルのシェアーが急上昇したとも述べている。

「ナトリウム・イオン電池はリチウム・イオン電池330 Wh/kgと比較して~110 – 150 Wh/kgと言う低エネルギー密度である。」とブルームバーグNEFのエネルギー貯蔵責任者であるジェームス・フリスは言う。「したがって、バックアップ電源や二輪車や三輪車などの使用では、最初に鉛蓄電池の代わりに使用されることを期待して下さい。」「長期的には固定蓄電市場はナトリウム・イオン電池の展開に適している可能性がある。」

 イギリスのファラデイ研究所は言う:「ナトリウム・イオン電池はコスト、安全性、安定性および現在の市販リチウム・イオン電池に優る性能上の利点を約束する新たな電池技術である。」「主要な利点は幅広く入手できて安価な原材料の使用と既存のリチウム・イオン電池生産法に基づいて迅速に拡張可能な技術である。これらの特性はナトリウム・イオン電池でカーボン・ニュートラルエネルギー貯蔵解決用に世界の需要を満たす上で特に重要である。」