リチウムを含まないナトリウム電池を搭載した初の電気自動車が
1月に走行開始
The First EV with a Lithium-Free Sodium Battery Hits the Road in January
By Will Shanklin
https://www.engadget.com/ 2023.12.28
フォルクスワーゲンが支援する中国の自動車メーカーであるJACモーターズは、新しいYiweiブランドを通じてナトリウム・イオン電池を搭載した初の量産型電気自動車を発売する予定である。ナトリウム・イオン電池技術はリチウム・イオンよりも密度が低い(そして成熟度が低い)ものの、その低コスト、より豊富な供給、優れた寒冷地性能により、電気自動車の大量導入が加速する可能性がある。CarNewsChinaは、JAC Yiwei EVハッチバックの納車が1月に開始されると報じている。
YiweiはJACの2023年の新ブレンドである。フォルクスワーゲンはJACの75%の株式(および経営管理)を有し、JACの親会社である安徽江淮汽車集団控股(JAG)の株式の50%を所有している。JAGの残りの半分は中国政府が所有しており、自動車業界にとっては奇妙な組み合わせの1つとなっている。
Yiwei EVは今年初めに発表されたSehol E10Xハッチバックのブレンド名を変更したバージョンのようである。CarNewsChinaは、Seholモデルは25 kWhの容量、120 Wh/kgのエネルギー密度、3Cから4Cの充電、HiNa NaCR32140セルを搭載し、航続距離252 kmを備えていると説明している。JACが5月にYiweiブレンドを発表したとき、同社はSeholのラベルを取り下げ、すべての車両をJACまたはYiweiにブレンドを変更すると発表し、それが今週のEV発表につながった。JACはYiweiブレンドのモデルがE10Xの名を維持するかどうかについてはまだ明らかにしていない。
4月、JACは上海モーターショーで「Yiwei3」と呼ばれる別の電気自動車を展示した。このモデルはリン酸鉄リチウム電池を搭載して6月に発表され、ナトリウム・イオン・バージョンも後に発売されると約束されていた。
新しいYiwei EVは、HiNA Battery社の円筒型ナトリウム・イオン電池を使用していると伝えられている。JACは、CATLのCTP(cell-to-pack)やBYDのBladeと同様に、同社のモジュラーUE(Unitized Encapsulation)ハニカム構造で電池を組み立てる。このレイアウトにより、安定性と性能が向上する。