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塩のせいではない?

Not Salt’s Fault?

By Jef Akst

TheScientist July 7, 2011

 

 何年間も医者達は血圧を下げ、そして多分、心臓発作や他の疾患で死ぬ危険率を下げる方法として減塩を勧めてきた。しかし、アメリカ高血圧学会誌に今週発表された文献レビューは、減塩が命を救うのに役立つと言う“明らかなエビデンスはない”ことを明らかにした、とワシントン・ポストは報じている。あまり塩を摂取しない正常血圧者または高血圧者の成人6,000人以上からなる7件の研究は、死ぬことはあまりなかったが、平均してわずかな血圧低下を経験したと発表した。

 コクラン共同研究によって依頼された研究は、減塩が有益である可能性を除外できなかったが、研究者達は塩摂取量の効果をより良く理解するためにもっと研究を要求している。

 “政府はかつて塩摂取量の低い目標値を設定し、食品製造者は製品から塩を除こうと作業しているが、減塩の有益性と危険性を十分に理解するためにいくつかの大規模な研究を我々は行うことは本当に重要である、”とブリテインのエクセター大学のロッド・テイラーは声明で述べた。

 一方、ヴァージニアにある非営利同業者グループの塩協会は、アメリカ人の塩消費量を減らそうとしている食品医薬品局の努力を含めて減塩推進を批判するためにその結果を使ってきた。“最近の医学研究は、減塩に関する政府の政策は軽率で、多分、公衆保健に有害であることを再度確認した、”と塩協会は声明で述べた。