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文通

塩:味方か敵か?

Salt: Friend or Foe?

By Francesco P Cappuccio, Bruce Neal, Norm R C Campbell, Graham A MacGregor

Lancet 2013;382   2013.08.24

 

 医学研究所の報告書に関するランセットの論説(525日号1790ページ)は重大に人を誤解させる。塩摂取量は6 g/d以下に減らすべきであると医学研究所は強く主張しているが、6 g/d以下の結果を示すエビデンスはほとんどなかった。しかし、明らかにすることから遠く離れている理由のために、医学研究所委員会は血圧に及ぼす減塩の効果を考察することを許さなかった。これはむしろ驚くべき事である。彼等は1センターからの心不全における減塩試験のメタアナリシスを重くあてにしていた。そのことは、研究が基づいているデータの信頼性は実証できないと言う問題を既に取り消してきた。医学研究所がレビューした他の研究は、減塩はしなかったが塩摂取量がその後の死亡率と逆に関係していると主張されているような多数の薬剤治療を受けている重症心血管疾患患者の追跡研究であった。塩摂取量を調査するために不適切な方法を使ったこれらの研究は説明できない混乱因子を持っており、逆相関の非常に強いありそうなことであった。タバコについて見られるように、塩(すなわち、食品産業界)についての商業利益のために、医学研究所報告書が同意しているように、塩摂取量を5 – 6 g/dに減らすことが大きな利益があると言う反対のエビデンスに無理に従わせているにもかかわらず、偽の主張は何某かの減塩を試み反対することに進展しつつある。全ての諸国は5 g/dと言う最終目標で2025年までに30%減塩すべきであると世界保健総会は最近同意した。