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アメリカ家庭の包装食品と飲量購入中の減塩、2000年から2014年まで

Sodium Reduction in US Households’ Packaged Food and Beverage Purchases, 2000 to 2014

By Jennifer M. Poti, Elizabeth K. Dunford, Barry M. Popkin

JAMA Intern Med December, 2017;177:986-994

 

キーポイント

疑問 過去15年間のアメリカ家庭の包装食品購入中のナトリウム量は変化したか?

結果 ニールセン・ホームスキャン・コンシューマー・パネルの長期間調査で、包装食品購入からアメリカ家庭で摂取したナトリウムは2000年と2014年の間でかなり低下し、ナトリウム含有量は包装食品全体とナトリウムの高い食品源でかなり低下した。それにもかかわらず、家庭の98%以上は最適量を超えるナトリウム含有量で包装食品を購入していた。

意味 アメリカの包装食品で減塩に向けてのかなりの進歩が達成されたが、過剰のナトリウム摂取量を避けるために引き続きの努力が必要である。

 

要約

重要性 包装食品中のナトリウムを減らす第一歩はアメリカ合衆国で着手され、しかし、アメリカの家庭が包装食品から得るナトリウム量の対応する変化は我々の知識では評価されてこなかった。

目的 包装食品購入、購入品のナトリウム含有量、最適ナトリウム含有量で購入した家庭の割合からアメリカの家庭が得ているナトリウム量の15年間の変化を調べることである。

設計、設定、参加者 2000年から2014年までのニールセン・ホームスキャン・コンシューマー・パネルでアメリカ家庭の長期間調査は人口に基づいた家庭試料で、バーコード・スキャナーを使って年間を通して購入された全ての包装食品を記録した。経時変化したブランド-と製品-の特別な栄養情報は1,490,141製品について使われた。

主要な結果と測定値 1人当たりの平均ナトリウム(mg/d)とナトリウム含有量(mg/100g) について社会人口統計で調整した変化、全体とナトリウムのトップ・グループ源、1.1 mg/kcal以下のナトリウム濃度の全購入品家庭の割合。

結果 172,042家庭の全国試料(754,608件の年間観察)で、家庭が包装食品や飲料の購入から得たナトリウム量は2000年から2014年の間に一人当たり396 mg/dとかなり低下した。家庭の包装食品購入品のナトリウム含有量はこの15年間で49 mg/100 gだけ低下した。12.0%の低下で、低下は2005年に始まり、2014年を通して続いた。さらに、家庭購入品のナトリウム含有量は2000年と2014年の間に全てのトップ食品ナトリウム源についてかなり低下した。香辛料、ソース、シロップそして塩辛いスナックについて100 mg/100 g以上の低下であった。しかし、全ての年で、アメリカ家庭の2%以下はナトリウム濃度1.1 mg/kcal以下の包装食品と飲料製品を購入した。

結論と関連性 この全国民調査で、包装食品購入品からのナトリウムでかなりの低下が過去15年間で達成された。それにもかかわらず、ほとんどのアメリカ家庭は過剰なナトリウム濃度の食品や飲料を購入した。アメリカ合衆国でもっと申し合わせた減塩努力が必要であることを結果は示唆している。

 

本文省略