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心疾患のための減塩 総合レビュー

Reduced Salt Intake for Heart Failure  A Systematic Review

                      By Kamal R. Mahtani, Carl Heneghan, Igho Onakpoya et al         

JAMA Intern Med November 5, 2018

 

キーポイント

 

疑問 減塩が心不全の成人を益するエビデンスは何か?

結果 心不全独特の患者479人による9件の独特の研究のこの総合レビューで、確実で高品質のエビデンスが総合的に不十分であるので、減塩を支持できない、または異議を唱えた。

意味 幅広く主張されているにもかかわらず、心不全患者に減塩を勧める確実性が不確定のままである。

 

要約

重要性 最近の推定は、世界中で2,600万人以上が心不全であることを示唆している。症候群は重要な症状、重要な死亡率増加、保健介護と関係している。エビデンスに基づく治療は心不全患者に比例して全てこれらの結果に影響を及ぼす。利益は不確定であるが、現在の管理もしばしば減塩勧告を含んでいる。

目的 心不全で成人の入院患者または外来患者で減塩のランダム化された臨床試験を総合的にレビューする。

エビデンスのレビュー コクラン・コントロール試験の中央登録、メッドライン、EmbaseCINAHLを含めて幾つかの出版目録データベースが総合的に調査された。研究の方法論的品質が評価され、関心事(心血管疾患に関連した死亡、全ての死因、脳卒中や心筋梗塞のような逆に悪い疾患)の一次結果と二次結果(入院、入院期間、ニューヨーク心臓協会機能クラスの変化、低塩食の厳守、そして血圧変化)に関係したデータが抽出された。

結果 検索された参加書2,655件の中で、479人の独特の参加者を含む9研究が解析に採択された。どの研究にも100人以上の参加者はいなかった。9研究のバイアスの危険率は変化しやすかった。採択された研究は関心事の一次結果に関する十分なデータを提供出来なかった。関心事の二次結果については、2件の外来患者に基づく研究が、NYHA機能クラスは減塩によって改善されず、一方、2研究はNYHA機能クラスで重要な改善を報告した、と報告した。

結論と検索能力 臨床改善の限られたエビデンスは減塩した外来患者で得られ、入院患者ではエビデンスは結論的ではなかった。結局、現在のガイドラインを支持または異議を唱える確実で高品質のエビデンスは不足していた。本レビューは、上手く設計され十分に強力な研究がこの介入の使用についての不確実性を減らすために必要である。

 

以下、本論文の内容を省略。