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食品摂取における習慣と塩摂取パターンに関する快楽飢餓と健康関心との関係

Relationship between Hedonic Hunger and Health Interest on Habit and

 Sodium Intake Patterns in Food Consumption

By Imam Santoso, Susinggih Wijana, Afita Ismawati, and Wenny Bekti Sunarharum

Int J Food Sci 2019.07.22 Published online

 

要約

多くの人々が健康的に食べるために刺激されているが、確立されているあまり健康に良くない習慣を拒絶することは難しいことを分っている。性質である習慣は無意識で環境によって矯正される、したがって、行動の強力な決定要因を彼等に作らせる。本研究はどのように快楽飢餓と健康関心が習慣と関係しているのか、塩摂取量が快楽飢餓、健康関心、そして習慣によって媒介されるかどうかを調べた。Brawijaya大学の全部で117人の学生が研究に参加した。データ解析は部分最小二乗(PLS)と半定量的食物摂取頻度アンケート(SQ-FFQ)を使って行われた。PLSは独立変数と従属変数との関係の影響を解析するために使われた。SQ-FFQg/dで塩摂取量を測定するために使われた。本研究で平均塩摂取量は6.3 g/dであった。この解析は、快楽飢餓と健康関心が健康習慣に有意な影響を及ぼすが、塩摂取量には影響なかった。

1.はじめに

 消費者は、健康を考えることが特別な食品を選ぶ動機の一つであることをしばしば述べている。十分な栄養摂取量は健康的な生活を送る重要な観点である。どの食品を食べるかを選択するとき、健康の重要性はある人々にとっては重要である。誤って導かれた食事または不適当な食品選択は高血圧のような様々な疾患を発症させる要因となる。健康目標に合わせるために非常に動機付けられている人々は健康的な食事習慣を作り、望まない疾患にならないようにしていることを研究は示している。

 毎年、高血圧のために940万人が心疾患や脳卒中により危険である。これら2つの疾患が合併すると、世界で一番の死因となる。高血圧も腎疾患、失明や他の疾患の危険率を増加させ、そして肥満、糖尿病、高コレステロールのような他の健康危険因子としばしば一致している。興味深いことに、高収入諸国は低・中収入諸国と比べて高血圧発症率が低いことをWHOは報告した。2013年のインドネシア保健省に基づくと、人口の25.8%は高血圧で苦しんでいた。インドネシアでは、ファーストフードや既製食品を摂取する食事パターンに移動している。この種の摂取パターンは特に大都市では非常に早く進んできた。ファーストフードや既製食品は塩含有量が高く、高血圧を発症させる脂肪で飽和脂肪酸も低いことが知られている。

 高血圧発症で高い危険要因の一つは塩摂取量の増加である。塩はナトリウム源である。ナトリウムは食卓塩にあるだけでなく、牛乳、クリーム、卵、肉、そして貝類を含むほとんどの食品でも自然に入っている。高い塩含有量はパン、クラッカーのような加工食品;ベーコン、ソーセージ、ハムのような加工肉製品;ポプコーンのようなスナック類;そして醤油、魚醤、ブロスのような調味料でも見られる。人々はしばしば摂取している塩の量に気付いていない。制御できない塩摂取量は習慣、快楽飢餓そして健康関心のような普段の食事摂取パターンによって起こる。塩摂取量の低下は成人の血圧をかなり低下させることが証明されている。

 習慣は過去の行動を繰り返す生理学的な傾向として定義される。習慣は、人々が自分達の目標を追求するために固定された情況で繰り返し行う幾つかの行動である。習慣の成立は様々な方法で日常の行動を人々にさせるが、習慣は悪い結果ももたらす。人々は望まない習慣を止めることが難しいことを幾つかの研究は示してきた;それらの一つが毎日食べる食事の習慣である。習慣は全年齢の人々で適正な栄養量を維持することに重要な役割を果たしている。

 塩辛い食品を食べる習慣は体内のナトリウム濃度を高くする結果となる。この習慣は毎日の食品摂取量を管理する食事法により最小化できる。食事は心疾患や高血圧と肥満を関係した危険要因を管理することで最も重要な決定因子の一つと考えられている。効果的な食事法は健康と病気の関係で重要であることをエビデンスに基づくデータは示している。健康に良い食品を選ぶ習慣も大量の食事または不健康な食品を食べたいとの欲求に対して人々を守る。

 快楽飢餓は本当に腹が減っていなくても食べたい、例えば、楽しい経験をしたいためにデザートを食べるように人々を駆り立てる衝動と定義される。今日の環境からの快楽的な衝動は非常に安くて美味しい食品を幅広く選べる。その結果、快楽飢餓は健康に良い人々の食事の望みを拒否する食事摂取を刺激する。食品を選ぶとき、快楽主義者は彼等の食品摂取量を管理できないため、快楽主義者の行動も多くの食事をする過ちを引き起こす原因となる。

 不健康な食事行動も消費者の健康関心によって決定される。食事は肥満、心疾患、癌タイプの二型糖尿病のような様々な疾患と関係があることが示されてきた。主な食事の関心には飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の食べ過ぎと野菜・果物そして穀類の過少摂取量がある。今日の食品は味や価格で非常に変化している。健康に良い食物を容易に利用できることは食品選択に重要な影響を及ぼすエビデンスが増えているので、消費者が健康に良い食事を特に選ぶことは容易である。しかし、健康意識の高い人々だけが健康的な食事の重要性について関心があり、健康的な製品からの利益にしたがって食事を変える。健康的な食事の選択は、人々が直面する健康リスクと関係しており、選択は採用した健康行動によって強く影響される。

 前述した説明に基づいて、本研究は習慣に対して快楽飢餓と健康関心との関係を明らかにすることも目的としている。さらに、本研究は快楽飢餓、健康関心そして塩摂取パターンとの関係を明らかにすることも目的としている。

2.方法

省略

3.結果

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4.考察

 Brawijaya大学の学生117人の平均塩摂取量は6.3 g/dであることを研究は明らかにした。このレベルの塩摂取量は5.1 g/d以下と勧められているレベル以上であった。保健省も5.8 g/d以下の摂取量を勧めた。学生の高い塩摂取量は彼等の食品源を彼等が管理できないことが原因である。

 快楽飢餓と健康関心は習慣にかなりの影響を及ぼすことをテストした仮説の結果は示したが、習慣は健康関心と逆に関係していた。本研究で研究した応答者は学生であり、彼等の食事習慣はファーストフードを選ぶ傾向であった。これは、人々が意向に逆らってもファーストフードを購入することを説明した研究よって行われた結果とも一致していた。この行動は長年にわたる習慣のために変えることが難しい。大学の学生は高く教育されているが、習慣に対して健康関心に関するポジティブな影響を及ぼせなかった。貧しい食品摂取の危険性を決定する時に教育は重要な社会経済的要因であると主張しているが、他の研究は、知識は必ずしも人々の健康行動を変えないことを示してきた。

 快楽飢餓と健康関心の習慣は塩摂取量にあまり大きな影響を及ぼさなかった。応答者は体内の栄養摂取量に合わせようとは思わないで、欲求と快楽のために食べる傾向であった。快楽飢餓が習慣と組み合わさった時、食品に食欲効果を与える塩摂取量に影響を与えることがないことを示したノートンらによって行われた研究をこの結果は支持した。彼等には食べる食品中の栄養摂取量を管理する能力がないため、食品を選ぶとき、快楽的な行動は消費者にあまりにも多くの過ちを犯す原因にもなった。

 消費者が健康のために喜んで味に妥協しないことも研究は示した。消費者はコーンチップスや機能性食品のような様々な食品を選ぶときに、健康よりもむしろ味にまだ関心を持っていた。味で消費者は体内の栄養摂取量や栄養含有量を無視する。“減塩”または“健康に良い選択”のような健康表示あるいは文言は消費者に健康に良い食品選択を容易にすることを目的とし、健康よりも製品の味についてもっと悩む消費者に警告している。

 調理時に塩を加える習慣はインドネシア社会文化の一部である。この習慣は塩摂取量を管理できない。人々は同じ方法で同じ種類と量の食品を繰り返し食べて食習慣を発展させている。ケラーらは、毎日の食事摂取が食事の健康により性質を決定することを彼の研究で説明した。

 本研究は大学内の117人の学生試料に限られていることに注意すべきである。したがって、結果は特別な試料集団、Brawijaya大学にだけ適用される。大学学生のさらに大きな試料数に研究を拡大すべきである。

5.結論

 健康結果に基づいて、快楽飢餓と健康関心は習慣にかなりの影響を及ぼすが、両方とも塩摂取量にはあまり影響を及ぼさない。しかし、健康関心の効果は健康と逆に関係していた。ファーストフードを食べる習慣と美味しい味の食品を色々と選ぶことは健康に及ぼす食品の悪い影響を消費者に無視させる。応答者は必要な栄養摂取量満たすよりもむしろ欲望と快楽に基づいて食べる傾向であり、したがって、塩摂取量は上手く管理されていない。塩辛い食品を食べる習慣は健康と栄養的な観点に無知である結果かもしれない。