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塩論争:多かれ少なかれについて多かれ少なかれ

The Sodium Debate: More or Less about More or Less

By David L. Katz

Integr Med 2014 Oct;13:29-31     Integrative Medicine: A Clinician’s Journal

 

別の週には栄養について別の混乱させる論争がある。訳も分らずに人の言葉を繰り返す人であるイアゴの不滅の言葉に“私は心臓発作をお越し、その驚きから死んでしまうと私は思う!”

 実際に心臓発作はこの話題-さらに脳卒中にも直接的に密接な関係がある。塩摂取量を扱っているガイドラインの特別な目標は、心血管疾患に対する主要な要因で脳卒中の主原因である高血圧を予防することである。骨密度に及ぼす影響を含めて塩摂取には数多くの他の保健効果があるが、血圧は注目を集める傾向がある。

 そして現時点での注目である。最近の研究は減塩の長所と短所についてほとんどショックを受けそうな予想外の結論に達した。問題を混ぜ合わせて、問題の研究は2014814日に出版されたThe New England Journal of Medicineの全く同じ号に掲載された。

  “都市と農村における前向き疫学調査 ”を代表する“PURE研究者”と呼ばれる同じように大規模で国際的グループによる2つの論文は現在の減塩強調に意義を唱えた。あるいは、それが少なくとも関連する見出しが言っていることである。これらの研究の1つは尿中のナトリウム排泄量変化と、それと血圧との関係を扱っており、他の論文は同じ測定法でナトリウム排泄量と全死因と心血管疾患との関係を扱った。これらの研究の両方について、著者らは24時間ナトリウムとカリウム排泄量を推定するために18ヶ国の100,000人以上からの早朝尿試料のデータベースを使い、それらから値を推定し、毎日のナトリウムとカリウム摂取量を外挿した。推定値は推定値に基づいて決定されるので、誤差範囲はかなり広く、かなり確定していることを述べる以外に、我々はその方法をそのままにしておくかもしれない。

 前述したように、これらの研究に付随した確かに誇張した見出しは、我々は減塩を止めて塩を振り掛けるべきであることを研究が明らかにしたことを示唆している。しかし、これが著者ら自身の言葉による著者らの結論である。研究の冒頭で、彼等は次のように述べた、

    本研究で、ナトリウムとカリウム・イオンの排泄量測定値からのそれらの推定摂取量と血圧との関係は

非線形で、高血圧者と老人の高塩摂取量者で最も著しかった。

 “塩を振り掛ける”道は遠いと考えるならば、私は同意する。本質的に、過剰な塩摂取量は老人と既に高血圧になりやすい人で最も血圧を上げやすいことを研究者達は明らかにした。そして塩摂取量が…高いとき、高塩摂取量は最も重要であった。

 次に移ると、二番目の研究は次のように結論を下した:

    測定された尿泄量に基づいて塩摂取量が推定された本研究で、7.6 – 15.2 g/dの推定塩摂取量は、高い推定

摂取量か低い推定摂取量のいずれかよりも低い死亡と心血管疾患の危険率と関係していた。

 外面的にそれを次のように言い換える:我々は多すぎる塩を摂取でき、そして少なすぎる塩を摂取できる。塩は必須栄養素であるので、我々はそのことを前から知っていた。少なすぎる塩摂取量は低ナトリウム血症と呼ばれる命を脅かす状態の結果となる。7.6 g/dと言う限界値は一般的な摂取量よりも高くないけれども、現在の勧告値よりも高いので、どれくらい多ければ多すぎるのかについての疑問を研究は呈したかもしれない。しかし、我々はその他に比類のない結果を過度に解釈しすぎないように注意しなければならない。塩摂取量が一員である人口の平均値よりも低ければ、それが何を意味しているか?それはあなたが違っていることを意味している。それは良いことかもしれないが、直ちに悪いことになりかねない。“異なっている”ことは健康不良から社会的孤立まで様々な理由で一般的な規範に適合しないことを意味している。塩の低い摂取量は食品中の毎日の低い摂取量からの単なる結果である。これらの要因いずれかでも実行できれば、塩摂取量とは全く無関係に、それらは血圧と死亡の両方の変化の理由であるかもしれない。

 最初の2つの研究から我々が離れたところでは、我々はそこに長く留まれない。三番目の研究が直ちに事項をさらにかき乱すからであった。異なった研究グループによるこの研究は成人の世界人口の70%以上について塩摂取量と心血管死に関するデータを得ていた。雌ガチョウにとって良いことは雄ガチョウにとって良いことである。したがって、これらの研究者達は次のように結論を下した:“このモデル研究で、2010年に起こった心血管疾患の原因による165万人の死亡は5.1 g/dと言う参考値以上の塩摂取量によるものであった。”過剰な塩摂取量は世界中の心血管疾患による全死亡の10人に1人の原因であることを彼等は述べ続けた。関連する見出しはいずれも塩摂取量が確かに高すぎることを示している;あるいはもっと直裁に言えば、多すぎる塩摂取量が我々を殺している。

 控えめに言っても、かなり混乱を起こす一連の論文が見出しを作っている。

 私が目にした見出しをすべてここに挙げると:

1. 疑いもなく少なすぎる塩摂取量は可能で、疑いもなく多すぎる塩摂取量は可能である。

2. 必ずしも誰もが過剰な塩摂取量に対して同じように感受性であるわけでなく、一般的に加齢で、そして高血圧になりやすい人々にとってより重要な問題である。

3. 与えられた集団以上に少ない塩摂取量は行動、健康、社会的調整における他の重要な差を示しているかもしれない。現在の研究はこれらを不完全に説明している。

4. 減塩の重要性についてうわさによれば疑問を挙げている研究は実際に最適域値を求めることだけに挑戦しており、それは多分、5.1 g/dと言う現在のWHO勧告値よりもむしろ7.6 g/dとすべきであることを示唆している。

5. 全ての見出しのミスはこの重要な話である:2倍以上の成人が7.6 g/d以下の塩摂取量であるように15.2 g/d以上の塩摂取量である;そして7.6 g/d以下の塩摂取量のように10.2 g/d以上の塩摂取量をほぼ7倍の成人が摂っている。

 私の見方では、これは第一のキーポイントである:理論的に少なすぎる塩摂取量は可能であるが、適切な摂取量が高くまたは低く設定されるかどうか、実際の世界に住んでいる成人の大多数は摂取し過ぎである。全て3研究ともこの点に実際的に同意している。

 したがって、そう、あなたが水で家を満たすと私が仮定すれば、溺死を引き起こすかもしれない。しかし、火を消すときに、理論的な概念が非常に実用的な価値となることに確信できない。

 確かにアメリカ合衆国の塩摂取量について第二のキーポイントがこれである:我々が摂取している塩の75%以上は加工食品から来ている。これはカロリー摂取量を最大にするためにレシピ-の操作に関係している。

 その意味合いはむしろ明確である。多くの食事から少ない加工食品への移動は必然的に塩摂取量の低下となる。減塩利益に対する明確な寄与にかかわらず、減塩に関係した決定的な健康利益のため、この移動は望ましい。上限または下限の制限値が設定されても、典型的なアメリカ人の食事は塩が非常に高い傾向である。しかし、日常的にカロリー摂取量の1/3以上を“ジャンクフード”から来ているのが典型的なアメリカ人の食事であるという事実がもっと重要な理由である。ジャンクフードの代わりの食事をすることの価値についての議論はない。

 相変わらず、混乱を普及させる競合した見出しは科学的な理解の漸進的な進歩に関係した正当なニュアンスの部分的な結果であり、部分的に誇張と陰謀から利益を得るメディアの陰謀の結果である。しかし、それを全て割引して考えれば、我々は潜在的な混乱を逃れられる。

 今日的な話題がナトリウムかフラクトースか;小麦か肉か;グルテンか飽和脂肪酸か-我々がそれぞれの特別な栄養素の継続的な研究に連続的に固定すれば、永続する混乱の袋小路に陥ることになる。代わりに全体的に健康に良い食事について我々が確かに知っていることを採用すれば、全ての他の栄養素摂取量と一緒に塩摂取量はスイート・スポットに落ちる傾向になる。言い換えれば、賢明な組み合わせで誇張と見出し、同様に栄養失調と誤報に対して健康食品で我々は確実に自分達を守れる。