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慢性腎臓病患者のための食事塩摂取量の変化

 Altered Dietary Salt Intake for People with Chronic Kidney Disease

By Emma J McMahon, Katrina L Campbell, Judith D Bauer,

David W Mudge, Jaimon T Kelly

Cochrane Database of Systematic Reviews  2021.06.24

 

要約

背景: 証拠は食事の塩を減らすと、慢性腎臓病の人々の心臓病の発汗率を減らし、腎機能の低下を遅らせることを示している。本レビューは2015年版に初版が発表されたレビューの更新版である。

目標:慢性腎臓病の成人の食事からの塩摂取量を変更することの利点と害を評価すること。

検索方法:202010gatu 6日までのコクラン腎臓移植試験登録簿を、本レビューに関連する検索用語を用いて情報スペシャリストと連絡を取り、検索した。登録簿内の研究は、CENTRAL, MEDLINE, およびEMBASEの検索、会議録、国際臨床試験登録検索ポ-タルおよびClinicalTrials.govを通じて識別される。

選択基準:慢性腎臓病のいずれかの病期を有する成人における2つ以上の塩摂取量を比較したランダム化比較試験。

データ収集と分析:95名のレビーアが独立して研究の適格性を評価し、バイアスのリスク評価を行い、GRADEを用いてエビデンスの信頼性を評価した。結果は、二値アウトカムのリスク比または連続アウトカムの平均差としてランダム効果モデルを用いて、95%信頼区間を用いて要約した。

 

主要な結果

 省略。

 

著者の結論

 塩摂取量の減少は慢性腎臓病患者の血圧を低下させ、短期的には早期の慢性腎臓病患者のアルブミン尿を低下させるという高い確実性の証拠を得た。このような減少が長期的に維持されることができれば、この効果は慢性腎臓病の進行と心血管イベントの臨床的に有意な減少につながる可能性がある。慢性腎臓病患者に対するナトリウム制限食の長期的な影響に関する研究は正当化される。