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慢性血液透析患者におけるナトリウムの知識、信念、および行動

Sodium Knowledge, Beliefs, and Behaviors in Patients on Chronic Hemodialysis

By Kauric-Klein Z.

Blood Purification 2020;49:25-32  2022.03.

 

要旨

はじめに:慢性血液透析患者のナトリウム摂取量と血圧との間には明確な関係がある。今日まで、慢性血液透析患者のナトリウムの知識、信念、および行動を評価する研究はほとんどない。この調査結果の目的は、慢性血液透析患者のナトリウムの知識、信念、行動を決定することであった。

方法:記述的相関研究は、研究者が開発したオンライン・ナトリウムの知識、信念、および行動調査を使用して実施された。参加者は腎臓学のソーシャル・メディア・ウェブサイトを通じて募集された。

結果:114人の参加者が調査を完了し、参加者の大多数(n3934.2)36歳から50歳の間で、55.3%(n=63)は女性で、70(n=80)は白人であった。54人の参加者(47)は、推奨されている塩摂取量制限を特定できなかった。参加者は、ナトリウムの知識に関する7つの質問のうち平均4つに正しく答えた。年齢の増加は総ナトリウム知識と関連しており、血液透析の使用時間の長さは総ナトリウム知識と関連していた。信念に関しては、38(n=44)が、塩摂取量が血圧に関連していると確信していないか、信じていない。42人の参加者(38)が、医療提供者から塩摂取量を減らすように知らされていなかったと回答した。

考察:慢性血液透析を行っている患者では、ナトリウム濃度に関する知識が不足している。患者は推奨されるナトリウム摂取量を知っていれば、それを減らす可能性が高くなる。医療提供者はナトリウム摂取量を減らし、ナトリウム摂取量、体液増加、および血圧の関係を強化する必要性について患者を教育するのに十分ではない。この調査結果はこれらの知識ニーズに的を絞った教育プログラムの開発に役立つ。

 

本文省略。