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正常血圧者の塩感受性特性は自律的な心臓調節の変化と

関連している:ランダム化対照介入研究

Salt-Sensitive Trait of Normotensive Individuals Is Associated with Altered Autonomous Cardiac Regulation: A Randomized Controlled Intervention Study

By Jetta J. Oppelaar, Thomas A. Bouwmeester, Anastasia A. Silova, Didier Collard, Rosa D. Wouda, Robert E. van Duin, Nienke M. G. Rorije, Rik H. G. Olde Engberink, A.H. Jan Danser, Bert-Jan H. van den Bom, and Liffert Vogt

American Journal of Physiology  Renal Physiology  2023.11.21 

 

 ナトリウム摂取量に対する血圧反応は大きなバラツキを示し、塩感受性と塩抵抗性の個人を区別する。塩感受性の背後にある病態生理学はまだ完全には解明されていない。我々は、健康な正常血圧の人の血圧変化に関して、体液、血管緊張、および自律神経反応に対する塩誘発性の影響を調査することを目的とした。我々は体格指数が正常で糸球体濾過率が推定された正常血圧の51人を対象に、ランダム化交絡研究を実施した。被験者は、低ナトリウム食(LSD<50 mmol/d)と高ナトリウム食(HSD>200 mmol/d)の両方を摂取した。心拍出量、全身血管抵抗、心臓の自立活動は、心拍数変動と相互相関圧反射感度を通じて、非侵襲的な連続指血圧測定で評価された。サブセットでは、細胞外容積がイオヘキソール測定によって評価された。高ナトリウム食摂取後、塩感受性被験者(25)は平均動脈血圧の6.1 mmHgの増加を示した。塩感受性と塩抵抗性の間には、体重、心拍出量、細胞外容積における差異は見つからなかった。全身血管抵抗はデルタ血圧と正の相関があった。高ナトリウム食と低ナトリウム食の両方の後では、相互相関圧反射感度と心拍数の変動は塩抵抗性参加者に比べて塩感受性参加者の方が有意に高かった。ナトリウム負荷はグループ内の心拍数の変動に影響を与えなかった。正常血圧の人の塩感受性は、相互相関圧反射感度と心拍数変動の低下に反映されるように、自律的な心臓調節の変化に伴う高塩摂取量時の全身血管抵抗を低下させることができないことに関連している。塩感受性の人の間では、高塩摂取量による体重と細胞外容積の識別的な変化は観察されなかった。

 

本文は省略。