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世界中の塩摂取源の総合レビュー

A Systematic Review of the Sources of Dietary Salt around the World

By Saiuj Bhat, Matti Marklund, Megan E Henry, Lawrence J Appel, Kevin D Croft, Bruce Neal, Jason H Y Wu

Advances in Nutrition 2020;11:677-686  2020.01.06

 

要約

 過剰な塩摂取量は高血圧と心血管疾患危険率増加に寄与する。効果的な減塩戦略を実行する努力は塩摂取量源の正確なデータを要求する。したがって、我々は世界中の塩摂取量源を明らかにするために総合レビューを行った。自由な塩摂取源(調理中や食卓塩で加えられる塩)と自由にならない塩摂取源と塩摂取量に寄与する食品グループについて情報を提供している塩摂取源を定量化した研究について厳密にレビューされたデータベースと灰色文献のデータベースを我々は系統的に検索した。自由な塩摂取源が国の1人当たりの国内総生産(GDP)に関係しているかどうかを調査するために、予備的な線形回帰解析も行われた。我々は1975年から2018年の間に34ヶ国で行われた80研究を明らかにした。大多数(n=4455)は過去10年以内に塩摂取源に関するデータを集め、低いまたは中程度の偏向危険率(n=7594%)を持っていると思われた。32研究(40%)は国家的に代表していると判定された。ブラジル、中国、コスタリカ、ガテマラ、インド、日本、モザンビク、そしてルーマニアの人々は自由な塩摂取源の半分以上を摂取していた。自由な塩摂取量と国のGDPとの間にかなりの逆相関が見られ(P<0.0001)、それはGDP当たりそれぞれ10,000ドルの増加で、自由な塩摂取源からの塩摂取量は8.7%に下げられた(95%信頼区間:5.1%、12)。パン製品、セリアルと全穀粒、肉製品、そして酪農製品はほとんどの人々で主な塩摂取量源であった。経済発展レベルに高度に相関した世界中の自由な塩用途には著しい変動がある。我々の結果は国家で有効と思われる減塩戦略の方法について重要な関係を持っている。

 

以下省略