塩鉱山の奇妙な美しさ
The Strange Beauty of Salt Mines
By Alan Taylor
The Atlantic April 11, 2013
全ての動物の生命について必須栄養素である塩はここ地球上には豊富にあるが、岩石堆積物や塩水から抽出する必要がある。その塩を採鉱する工程は、例えば、深く安定した洞窟、色とりどりの湖や幾何学的な彫刻などの美しい景観を作る。これらの場所の幾つかは観光地になり、コンサート・ホール、美術館、ハロセラピーの利点を宣伝するヘルススパとして機能する。個々に集めた写真は世界中の地上と地下の塩鉱山のイメージである。
1. ボリビア南西部の海抜3,656 mにある世界最大のリチウム埋蔵量を持つウユニ塩湖のリチウム塩パイロット
プラントの一部であるカラフルなかん水湖の1つ。2012.11.05 Reuters/David Mercado
2. チリー北部のアタカマ砂漠にある世界で二番目に大きいアタカマ塩田のソキミッチ・リチウム鉱山の処理領域の
空中写真。 2013.01.10 Reuters/Ivan Alvarado
3. コロンビア、クンディナマルカのネモコンにあるネモコンの岩塩鉱山にある塩水池。500年以上の歴史を持つ
深さ80 mの鉱山はコロンビアで新しい観光地となった。 2012.11.22 Eitan Abramovich/AFP/Getty Images
4. ポーランド、クラコウ近くのウィリチカ塩鉱山内の聖キンガ礼拝堂を訪れる観光客。ウィリチカ塩鉱山の管理
委員会によると、歴史的な鉱山は全長約300 kmにおよび、塩鉱床が完全に開発されなくなった1996年まで、
中世以来継続的に機能してきた。ユネスコの文化自然遺産になった鉱山は観光地、美術館、健康施設として役
立っている。 2011.12.15 Reuters/Kacper Pempel
5. ドイツのレムリンゲンにある旧塩鉱床アッセの貯蔵室7番にある連邦放射線防護局の2人の従業員。元鉱山は
放射性廃棄物の深部地層処分場として使用されている。 2009.06.24 AP Photo/Joerg Sarbach
6. ペルーのクスコにあるマラス塩鉱床で歩く労働者。マラス鉱山は古代インカ帝国以前の文明以来塩の源であり、
現在、クスコのアンデス地域のウルバンバ渓谷の山の斜面に建設された約3,000の小さな塩田で構成されている。
2009.07.03 Reuters/Enrique Castro-Mendivil
7.ペルーのクスコにあるマラス鉱山の塩田。 2010.02.17 Reuters/Enrique Castro-Mendivil
8.ブカレストの350 km北のプライド塩鉱山内で写真と撮る観光客。入口から1.3 km、深さ160 mにある鉱山の
一部は観光客に解放され、気管支炎や喘息などの呼吸器疾患用に治療としても使わる。地表よりも高いイオン化
空気と大気圧である。 2013.03.04 Reuters/ Radu Sigheti
9.トゥルダ市(ブカレストの450 km北西)のトゥルダ塩鉱山の内湖に反射する塩の層。ルーマニア中央の
トランシルバニアにある最も重要な塩鉱山の1つであるサリナ・トゥルダは古くから知られているが、
ローマ時代に地下採掘作業のために操業を開始した。 2010.12.09 Daniel Mihalescu/AFP/Getty Images
10.ルーマニア、トゥルダ市のトゥルダ塩鉱山の底にある湖の小さなボート埠頭。 2010.12.09
Daniel Mihailescu/AFP/Getty Images
11.インドネシアのスンバワ島のビマ郊外のパリベロ村塩田の空中写真。 2012.11.22 Reuters/Beawiharta
12.ダロル火山の近くにあるエチオピアのダナキル塩田。ダナキル低地の海面下に位置する唯一の火山であるため、
ダロールは世界でもユニークであり、アファールとも呼ばれ、太陽の下で60℃を越えることもある世界で最も暑い場所
の1つである。 2004.11.29 Reuters/Michel Laplace-Toulouse
13.ダロル火山の近くエチオピアのダナキル低地の塩田の端にあるラクダのキャラバン。 2004.11.29
Reuters/Michel Laplace-Toulouse
14.エチオピアのダナキル低地の塩田から塩の塊を集めている人々。何世紀にもわたるアファールの塩商人は低地
からティグライ高原までの危険なラクダのキャラバン・ルートを通って塩の塊を運んだ。 2007.01.29
Reuters/Michel Laplace-Toulouse
15.地元の警官に守られて観光客はダロル火山の湧昇泉によって作られた硫黄とミネラル塩の形成を訪れる。
2007.01.29 Reuters/Michel Laplace-Toulouse
16.ドイツのゾンダースハウゼンにあるかつての岩塩鉱山の「Glueck Auf」ピットで開催された第21回「エクストレム
マウンテン・バイク・レース」に出場したマウンテン・バイカー。約50人の競技者が深さ800 mで行われた
競技に参加した。そこは温度が30℃で湿度はわずか20%である。 2007.11.17 Jens-Ulrich Koch/AFP/Getty Images
17.ネモコン塩鉱山の塩の滝。コロンビアで最も人気のある観光名所の1つ。 2012.09.26
Reuters/Jose Miguel Gomez
18.ベラルーシのドネツク地方ソリゴルスクの深さ300 m、長さ120 m、高さ30 mの岩塩鉱山の部屋で行われた
コンサートの演奏でオーストリアのカート・シュミットが指揮するドンバス交響楽団。コンサートはその優れた
音響のために鉱山で開催された。 2004.10.02 Sergei Supinsky/AFP/Getty Omages
19.コロンビアのネモコン塩鉱山で、内部から照明されたハート型の岩塩結晶。 2012.09.26
Reuters/jose Miguel Gomez
20.中国北西部の青海省ナンチアン郡の塩田で働く労働者。 2007.07.24 Reuters/Simon Zo
21.ガンビアとの国境近くのセネガルの海岸線にある塩収集家によって掘られた穴の塩の平原に集まった鉱物色の池。
女性は手作業で塩を約2ドルで販売される50 kgの袋に集め、近隣のガンビアやモーリタニアで取引される。塩は
電気のない地域で魚を貯蔵するために主に使われる。 2006.06.12 Reuters/Finbarr O’Reilly
22.ポーランドのルビン近くのポルコビツェ-シェロショビツェ岩塩鉱山を歩く鉱山労働者。 2011.07.29
23.ポーランドのクラコウ近くのウィリチカ塩鉱山の聖キンガ礼拝堂に彫られた塩彫刻、最後の晩餐の一部。
2011.12.15 Reuters/Kacper Pempel
24.セネガルの北部の町セントルイスから南に10 kmのNgaye-Ngaye村の近くで、白い結晶を成長させる塩田を
歩く女性。約3,000人のほとんど女性達がまばゆいばかりの太陽の下で棒と手で塩をこすりながら長時間過ごし、
1日当たり1 – 2ドル相当の収入を得ている。 2007.04.09 Reuters/Finbarr O’Reilly
25.オーストラリア、パースの北約1,600 kmにあるポート・ヘッドランドにあるリオ・ティント・ダンピア製塩会社
生産施設の塩田間を走るトラック。 2008.05.26 Reuters/Tim Wimborne
26.ポーランドのウィリチカ塩鉱山の地下湖ウェッセル。 2007.07.10 Janek Skarzynski/AFP/Getty Images
27.パキスタンのケウラで装飾品の岩塩を切りながら塩粉で覆われた労働者アビッドがポーズをとった写真。
2007.08.04 Reuters/Adrees Latif
28.パキスタンのラホール郊外にある岩塩で作られた彫刻に最後の仕上げを施すモハマド・シャビール(36歳)。
2011.06.29 Reuters/Mani Rana
29.ボリビア南西部の世界最大の塩砂漠であるウユニ塩湖に塩ブロックのホテルを建設。 2007.07.14
Reuters/Jose Luis Quintana
30.訪問者はパキスタンの何世紀も前のケウラ岩塩鉱山内の塩レンガで作られたモスクで祈りを捧げる。何世紀も
前の岩塩鉱山は実験的なアレルギー関連の喘息治療を提供しており、世界中から患者が来る。喘息患者や他の
呼吸器疾患患者は無菌環境で抗菌性の塩粒子を吸入することで粘液を緩め、気管をきれいにするのに役立つと
クリニックは主張している。 2010.03.30 AP Photo/B.K. Bangash
31.労働者の子息はインド西部のグジャラート州にあるバーヴナガル近くの塩田で遊ぶ。 2009.03.05
Reuters/Arko Datta