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世界中で187ヶ国のうち181ヶ国で塩摂取量が多すぎる

Salt Intake Is Too High in 181 of 187 Countries around the World

By Lenny Bernstein

Washington Post August 14, 2014

 

 実質的に世界の全ての成人は塩を多く食べ過ぎており、世界保健機関(WHO) が勧めている1日当たり塩5.08 gのほぼ2倍である平均10.03 gを摂取していることをタフツ大学の研究者達は明らかにした。

 火曜日にニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシンで発表された研究によると、アジアの醤油嗜好、東ヨーロッパのシチュー、アメリカ合衆国のパンと加工食品による過剰な塩摂取量による疾患、世界中で高血圧を主要因として年間165万人が死んでいる。それらの死亡中の40%は70歳前に起こっており、84%は低から中程の所得国であった。

 主に心疾患や脳卒中による死亡率はケニアで最低 (成人100万人当たり4人の死亡) で、グルジアで最高 (100万人当たり1,967人の死亡) であった。

 187ヶ国のうち181ヶ国のデータが利用でき、成人は塩を食べ過ぎている、と研究者達は結論を出す。アフリカ諸国の一握りだけ(特にケニア、カメルーン、ガボン)の成人が推奨値以下の塩摂取量を維持できている。

 心臓血管疾患を原因とする全ての死亡のほぼ10%が過剰な塩摂取量に起因していた。“10人に1人は非常に大きい。中国、東ヨーロッパ、中央アジアで脳卒中の比率が大きい。”と研究を率いたタフツ大学の栄養科学と政策のフリードマン校長のダリウシュ・モザファリアンは言った。

 塩摂取量低下は血圧を下げ、死亡数を少なくする。“する必要のあることはアメリカ合衆国で食品中の塩に関して国の統合された政策を持つこと。”とモザファリアンは言った。イギリスである程度成功した方法である食品中の塩を自主的に減らすために食品・飲料産業と共同して計画することだと食品医薬品局は言ってきた、とモザファリアンは言った。

 消費者は立ち上がって、供給食品中の塩分について何らかのことをするように政府に要望する必要がある、と彼は言った。

 WHOの勧告と対照的に、ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシンの同じ号の大規模研究を行ったアメリカ心臓協会と他のグループは、1日当たり3から6 gの塩摂取量は高いまたは低いと推定されている摂取量のいずれかよりも死亡や心臓血管疾患の低い危険率と関係していた、と報告した。

 毎日3 gよりも少ない摂取量の人々は死亡、心臓発作、脳卒中の危険率が27%高かった、と研究は示唆した。ただし、適正な塩摂取量の程度は議論すべき項目であることを強調している。

 タフツの研究者達は世界の成人人口の74.1%を占める66ヶ国の塩摂取量に関する情報を集め、残りについてはそれをモデルとした。地域の平均塩摂取量は低い所の5.54 gから高い所の14.0 gまで範囲である、と彼らは推定した。東ヨーロッパと中央アジアの塩摂取量が最大であった。