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アメリカ合衆国の幅広い減塩は死亡を防げる:研究

U.S.-Wide Salt Reduction Could Prevent Deaths: Study

By Genevra Pittman

2013.02.14  Reuters

 

 新しい研究によると、アメリカ人が国のガイドライン内に塩摂取量を減らせば、アメリカ合衆国は次の10年間で50万人以上死亡数を減らせる。2014年までに塩摂取量を1/4まで減塩する目標に向かって成功を予告した週刊ニューヨーク市からのこの結果はコンピューターのシュミレーションに基づいている。血圧と心臓危険率に関する過剰な塩分の影響についての様々な研究からのデータを使用した。医学研究所は最も健康な人々に1日当たり上限は2,300 mgとして1,500 mgのナトリウムを摂取することを勧めている。しかし、平均的なアメリカ人は主として加工食品から毎日3,600 mg以上を摂取している。

 “だれにとっても減塩は重要で、少ない集団の塩感受性の人々であることに限らない。”とサンフランシスコのカリフォルニア大学からの研究筆頭者であるパメラ・コクソンは言った。減塩の健康効果は平均的な人々にとっては小さいかもしれないけれど、数百万人のアメリカ人に当てはめると結果は明らかである、と彼女は言った。しかし、新しい研究に参加していない一人の血圧研究者は、少なすぎる塩または多すぎる塩と結び付いた健康結果の全体像をモデルは反映していない、と言った。

 コクソンと彼女の同僚は、どれくらいの低塩食が高血圧になる、または心臓血管疾患で死ぬ人々の危険率に影響を及ぼすかを予測するモデルを通して3つの減塩シナリオを描いた。最も現実的なシナリオは10年間で1日当たり約2,200 mgまでアメリカ人の平均ナトリウム摂取量を次第に下げることであった。その結果、目標は楽観的であるが、達成できる、と研究者達は高血圧学会誌に書いた。彼らの計算に基づくと、また心臓に及ぼすナトリウムの直接的な影響についての不確実性を考慮して、コクソンと彼女の同僚は減塩の結果として次の10年間に280,000から500,000人も少ないアメリカ人が死ぬ、と計算した。全米の集団で1日当たり塩を1,500 mgまで劇的に直ちに下げると、主として心疾患や脳卒中により120万人の死亡を阻止できると、研究者達は計算した。しかし、それは賭け事みたいであまりにも現実的でない。“漸進的な減塩は世界中の多くの国々がいろいろな方法で行っていることである。”とコクソンはロイターの保健担当者に語った。例えば、いくつかの国々ではパンの中の塩を減らすようにパン屋に働きかけており、他の国々では肉や缶詰製品に焦点を置いてきた。“塩摂取量の大部分はそのような種類の加工食品から来ており、家庭で塩振り出し器から来るものは摂取量の多分20から25%にしか管理できない。”とコクソンは言った。

少なすぎる塩?

 ニューヨーク、ブロンクスにあるアルバート・アインシュタイン医学校のミカエル・アルダーマン博士は、研究者達の計算は少なすぎる塩摂取量は血液の脂質やインシュリンに及ぼす影響を通して心臓の危険率も上昇させるデータを落としている、と言った。“低塩摂取量は血圧を下げるため、誰もそのことを議論しないが、減塩は心臓血管疾患の発症を低下させると必然的に解釈させるという仮説を立て始めた”と彼はロイターの保健担当者に語った。しかし、実際には“減塩についての矛盾するこれらの結果の本当の効果は健康効果であろう。”と彼は言った。1日当たり5.1 g以下の塩摂取量は平均的な人々にとって有益であることを示す証拠はない。他のあらゆる必須栄養素と同じ様に、少な過ぎても良くないし、多過ぎても良くない、とアルダーマンは言った。

 減塩を望まない人々について、国の塩辛い加工食品環境の影響にもかかわらず、食事を変えることは可能である。“食事摂取をもう少し新鮮な果物や野菜を食べ、加工食品を食べないように変えることが一番良いことだ。”とコクソンは言った。