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日本の研究者達は塩味を高めるために電気箸を開発している

Japan Researchers Develop Electric Chopsticks to Enhance Salty Taste

By Rikako Murayama and Akiko Okamoto

Reuters 2022.04.19

 

東京、419(ロイター) - 日本の研究者達は、塩味を高めるコンピューター化された箸を開発し、食事中のナトリウムを減らす必要がある人々を助ける可能性がある。明治大学の宮下芳明教授と飲料メーカーのキリンホールディングスが共同開発した箸は、電気刺激とリストバンドに装着したミニコンピューターを使用して味を引き立てる。この装置は微弱な電流を使用して食品から箸を介してナトリウム・イオンを口に伝達し、そこで塩味の感覚を作り出すと宮下教授は述べている。「その結果、塩味は1.5倍になる。」と彼は言った。

宮下教授と彼の研究室は、技術が人間の感覚体験と相互作用し、刺激することができる様々な方法を探求してきた。彼はまた、様々な食品の味を模倣できる舐められるテレビ画面を開発した。味を高める箸は、伝統的な食事が塩辛い味を好む日本では特に関連性があるかもしれない。平均的な日本人成人は、世界保健機関が推奨する量の2倍に当たる約10 g/dの塩を摂取している。

 過剰なナトリウム摂取量は、高血圧、脳卒中、その他の病気の発生率の増加に関連している。「これらの病気を予防するためには、塩摂取量を減らす必要がある。」とキリンの研究者佐藤愛は言う。「従来の方法で塩分を減らそうとすると、好きな食物から摂取する痛みに耐えるか、当たり障りのない食物を食べることに耐える必要がある。」

 宮下教授とキリンは箸のプロトタイプを改良しており、早ければ来年にも商品化したいと考えている。