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私はハロセラピーを割引して考える

                                               I Take It with a Grain of Salt                   

By Marisa Meltzer

The New York Times Oct 17, 2017

 

 健康は非常に包括的なことになるので、表面上、より良く生活していくためにあらゆる事を調べる。歩き方の指導員-私には一人以上いる-とどうすればより効果的に息をできるかを教えてくれる自薦の専門家がいる。何人かの人々は僅かなミネラル、塩でも探し出す。

 私はアパートの狭い浴槽でも風呂が好きで、働いた後で熱いお湯に入れる様々な塩を持っている:手で収穫したフランスの灰色海塩、海岸で収穫した海藻、連続的に培養されたスピルリナの混合物を一回使用するのに私は18ドルを喜んで支払うとすれば、私はPursoma Minerals de Merボディー石鹸を買う。

 さて、塩の部屋で健康になるために(想像上)自分の方法で吸入できれば、そこでは塩化ナトリウムを吸入する行動は喘息、関節炎、アレルギー、いびき、その他いろいろなストレスに役立つと言われる。ハロセラピーの支持者は、塩は殺菌剤、防腐剤、防黴剤、粘膜や炎症に特に効果のある抗ウィルス性を持っていると信じられている。

 私は大学に入学して以来、花粉症で、過去10年ではバラで、多分、生まれて以来ストレスで悩まされてきた。塩で言われている効果を確認する科学的研究は実際にはないけれど、それにもかかわらず、私はブレスに行った。そこはマンハッタンに3ヶ所、ニューヨーク州ウエストチェスター郡に2ヶ所の塩の部屋を持っており、初めて我を忘れる経験をした。

 公園通りにある所で、25分間の塩ベッドを予約した。それはガラスの棺に非常によく似た一人用の容器である。それはプライベートな空間であるので、衣服を脱いでそこに裸で横たわり、そこには純粋な白い塩の微細な粒子が空気中に分散され、呼吸器系に入って自然に肺、鼻腔洞、気管支を清浄にし、解毒するとウェブサイトで説明している。

 塩が私に振りかかっているとは実際には感じないが、2,3分後に、ほこりのように肌に集まっているのを見られる。息をし、何も考えないようにする。退屈であるが、砂浜で休暇を取っている6日目のように気持ちが良い。

 メインの塩部屋であるヨガ・クラスのソルティー・ヨガのために私は2,3日後に帰った。部屋は床の上に砂のように小さな粒のピンク色ヒマラヤ塩で積み上げた小さな浜のように作られており、壁は塩煉瓦で覆われている。部屋の他のセッションでは椅子があり、ヨガ用にはマットと置き換えられる。

 クラスの前日、靴下を履くように言われ、それと一緒に、至る所に塩の粒子があるので衣類に塩が着くことがあるが、心配ない。直ぐに払い落とせるから、とも言われた。

 クラスは午後7時で、私は疲れてきた少し雨で濡れた。私は気候の挨拶をする気にもならず、また多くの肉体的、感情的努力をする気にもならなかった。幸運にも、ソルティーヨガは基本的に自分自身を抱きしめることに等しく、我々は実際にクラスのあるところで行った。

 我々には5人おり、全時間を座っているか、あるいは手首に巻いた毛布、あるいは脇に柔らかく畳んだ毛布を持った子供を真似したポーズで過ごした。各ポーズは2,3分間維持され、その間、インストラクターのマサコは優しく指示をささやき、息を続けさせるように励ました。

 私は非常に深くリラックスしたので、私が塩で完全に覆われたクラスが終わるまで気付かなかった。クラスで脱ぎ捨てたスエットシャツは“スタート”の不毛な惑星のTatooineから発見された物のように見えた。私の唇はヒリヒリした。ブルックリンから家まで乗った車の乗り心地は海岸から帰って来たようにイライラして落ち着かなかった。

 家でシャワーを浴び、水とグリーンジュースを2リットル飲み、体にKiehl’s Crème de Corpsをしっかりと塗り、顔に艶出しのヒアルロン酸液を塗り、Elizabeth Ardenは唇に香油を塗ってもどこもかしこも焼けたように感じた。その後36時間、塩を振りかけたと言う幻覚のために、私は水でパタパタと叩き、加湿器で十分な量を供給し続けた。

 微細な塩粒子の吸入効果に対する科学的エビデンスが乏しいにもかかわらず、そうすることが何の役にも立たないとは言えない。両セッションの後で、私にはめったにないことであるが、一回も目を覚まさないで8時間も熟睡した。私はアレルギー剤に一回も触れたことがなかった。友人は私の肌が良いようには見えないと言った。多分、この冬、ニューヨークを逃げ出そうと試みる代わりに、塩の浜に滞在する約束をしたばかりである。