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塩が悪いと言う本当の証拠はない

There’s No Real Evidence Salt Is Bad for You

By Dawn Lerman

New York Post March 2, 2016

 

 有力な智恵(ニューヨーク市保健局の智恵でもある)は、塩の食べ過ぎは体に悪いと長い間言ってきたが、今では何人かの科学者達がそのことを揺るがしている。

 International Journal of Epidemiologyの新しい論文は、減塩が健康を改善するかどうかに関して科学者達の間ではコンセンサスがないことを明らかにした。研究は塩摂取量に関する35年間以上の文献をレビューした。それを行ったのはニューヨーク市保健局のサンドロ・ガレア、コロンビア大学のメイルマン国民保健校のルドヴィック・トリンコートとデヴィッド・メリット・ジョーンズである。“減塩が正常血圧者で心臓発作や脳卒中の危険率を減らすと言う決定的な証拠は何もないことを我々は明快に明らかにした。”とトリンコートは言う。

 5.8 g/d以上の塩摂取量となるメニューの横に警告標示するように15ヶ所以上の場所にあるレストランに要求した新しい法律を巡って市が法廷闘争に巻き込まれているちょうどその時に報告書が出てきた。法律は12月に執行され、市は今月それをしなかったレストランに罰金を科し始めた。しかし、月曜日に、法律は“任意で気まぐれ”であるとした全米レストラン協会の勝利で、ニューヨーク州は裁判所に法律執行の一時停止を許可するように訴えている。

 ニューヨーク市保健局は、報告書は塩があなたに悪くないことを意味しているのではないと言っている。“研究領域には支持する結果、矛盾する結果、結論を下せない結果の混在した研究を含んでいる。過剰な塩摂取量と関連した非常に重要な健康関心事を述べた多数の証拠は数十年間に及んでおり、確定的で結論的である、”と代表者は言う。

 ニューヨーク大学心血管疾患予防センターの臨床部長であるハワード・S. ウエイントラウブ博士は、市は塩警告では正しいと思っている。“警告は私の患者に有益な効果をもたらす。ハンバーガーまたはより多くの塩が入っていると思われる食品よりももっと多くの塩を含んでいるとすれば、どうしてサラダを注文するのか?”と彼は言う。

 しかし、科学が確かでないとき、警告の必要性に疑問がある。“減塩は重要な心血管の利益をもたらすことを決定的に示した日付のある臨床試験は一つもなかった、”と“カロリーの誤った考え”の著者で心臓学者のマイク・フェンスター博士は言っている。彼はまた“必ずしも全ての塩が同じように作られている訳ではなく、”ヨード添加塩(食卓塩)はヨードの良い給源であり、ヨードは健常な甲状腺機能に必須であると述べている。ケルト海塩またはヒマラヤン・ソルトは亜鉛のような必須痕跡ミネラルを含んでおり、それは“栄養吸収に必須である”と彼は言う。

 結局、食事をする人は新しい報告書と保健局の警告の両方を割り引いて食べるべきであることのように思える。