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塩について考えていることを整理しよう:

新しい研究は減塩のし過ぎは有害であることを示唆

Shaking up What We Think about Salt:

New Study Suggests Consuming Too Little Can Be Harmful

By Sheryl Ubelacker

National Post  August 14, 2014

 

 一組の大規模国際研究は、減塩すればするほどそれだけ健康に良いと言う考え方の妥当性を疑っている。事実、カナダ人主導の研究はあまりにも少ない食事中の塩は健康に良くないこともあることを示唆している。

 ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシンで水曜日に発表された研究は18ヶ国で100,000人以上を含んでおり、毎日のナトリウム登カリウムを測定し、それらを血圧値および心疾患、脳卒中、死亡の危険率と関連させた。

 平均してカナダ人は8.9 – 10.2 g/dの塩を摂取しているが、いくつかのガイドラインは5.8 g/d以下の塩摂取量に下げることを勧めており、研究者達が言っているレベルはカナダや世界中でも人口の5%以下でしか達成されていない。

 2010年に、健康カナダが司会する25人の減塩作業グループはカナダの成人に1/3まで塩摂取量を下げるように努力することを勧告した。それにより2016年までに最高5.8 g/dを達成できるだろう。3.8 g/dは十分な塩摂取量と考えられるとグループは言った。

 国内の約70人の保健専門家達の機関である高血圧カナダは10代と成人に年齢に応じて3.0 – 3.8 g/dの塩摂取量に制限することを勧めてきた。しかし、この10月に、血圧に及ぼす塩摂取量の影響に関する最近の研究をレビューして、その量は5.1 g/dに上昇した。

 マックマスタ―大学の研究者達が行っている将来の都市田園疫学(PURE)研究は、12.7 g/d以上の塩摂取量は実際に血圧を上昇させることを示しており、特に既に高血圧である人や55歳以上の人々ではそうである。高血圧は心臓発作、心不全、脳卒中、その他の疾患についての危険因子として知られている。

 しかし、二つの研究の主任研究者である心臓学者のサリム・ユスフ博士は次のように言った。血圧の影響は7.6 – 10.7 g/dと言う平均塩摂取量ではあまりなく、多くのガイドラインで勧められている最高塩摂取量以下である7.6 g/d以下では明らかではなかった。

 “血圧が高く、塩摂取量が多ければ、減塩することは理にかなっている。しかし、しばしば無視されることは、健康に良い食事をすることによってカリウム摂取量を増加することも有益かつ重要で、両方とも最高の戦略であると言うことである。”とユスフはハミルトンから水曜日に言った。

 バナナ、アヴォガド、サツマイモ、緑葉野菜、マメ科植物はカリウムの多い食品である。

 “バランスの取れた食事をすることが血圧低下に最大の利益になるらしい、”と臨床疫学と生物統計学の准教授で、最初の論文の筆頭者であるアンドリュー・メンテは言った。“これは多くの果物や野菜を食べること組み合わせて塩摂取量を中程度にすることによって達成される。”

 塩振出器から食事に振り掛けるか、あるいは多くの加工食品を食べるかのいずれかで多過ぎる塩を食べることは重大な健康リスクを招来しながら、研究者仲間の研究は、」僅かな塩をしか摂らないことも危険かもしれないことを示唆している。

 “15.2 g/dまたは12.7 g/d以上の多い塩摂取量は心不全、脳卒中、死亡の危険率増加と確かに関係していることを二番目の論文は示している。そしてそれ以上の摂取量では、減塩するのは理にかなっている。”とユスフは言った。

 しかし、7.6 – 15.2 g/dの塩摂取量では、それより高いかまたは低い塩摂取量のいずれかと比較すると、心血管疾患や死亡の危険率は低いことを集団基準の研究は明らかにした。

 多くのガイドラインで勧められている量より少ない平均7.6 g/d以下の塩摂取量の人々では、心臓発作、脳卒中、他の重大な心血管問題の危険率増加を研究は明らかにした、と彼は言った。

 “だからそれを下げようと試みることは理にかなっていない。”

減塩は心血管疾患を減らすと言うエビデンスは特にないのにガイドラインが作られていた。

 マックマスタ―大学とゴルウェイのアイルランド国立大学の臨床准教授である筆頭者マーチン・オドンネルは、体内に塩が少ないと心血管疾患や死亡の高い危険率と関係したいくつかのホルモンを上昇させると言った。

“この結果は以前の小規模な研究で報告されていると同時に、PUREは塩摂取量と健康結果を研究するための最大の国際研究であり、中程度の塩摂取量が最適であるとの主張に著しい力を加えている。”

 塩は健康に良くないもので、食品産業界は食品中の塩含有量を厳しく減らすべきであると言う多くの注目を集めた概念に研究結果は疑問を投げかけているとユスフは言った。

 しかし、主張(とそれで作られたガイドライン)は不十分な科学的エビデンスに基づいていると彼は言った。

 “減塩は血圧を下げると言う控えめなエビデンスでガイドラインは作られ、その後、人々はほとんどデータがないレベルまで全てのガイドラインを外挿した。減塩は心血管疾患を減らすと言うエビデンスは特にないのにガイドラインが作られた。”

 そのような科学的エビデンスについての黄金基準は臨床試験で、そこで参加者達は異なった介入を受けるようにランダムに振り分けられる。例えば、治療試験では、半分の被験者は調べる実験薬を投与され、一方、他の半分はダミーの薬剤を投与される。その後、効果を比較する。

 アラバマ州バーミンガム大学の血管生物学と高血圧計画の指導者であるスザンヌ・オパリル教授によってこの方法は推奨された。付随の論説で、減塩が心臓発作、脳卒中、死亡を減らすかどうかを調べるために、典型的な塩摂取量の人と非常に少ない塩摂取量の人で結果を比較するためにランダム化された試験が必要であると彼女は言う。

 “これらの挑発的な結果は通常食と減塩食を比較するためにランダム化比較試験による結果を必要とする。”とオパリルはPURE研究で書いている。“そのような試験がなければ、孤立した公衆保健勧告として結果は減塩とは反対の議論をしている。”