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塩は前に考えられていたほど健康に悪くない、と研究は述べる

Salt Not as Damaging to Health as Previously Thought , Says Study

By Sarah Boseley

The Guardian 2018.08.23

 

新しい研究は塩摂取量をゼロ近くまで減らすように望んだ科学者達の騒ぎに再び火を着ける

 

 人々に減量するように勧める運動は中国のような非常に高い塩摂取量の国でだけやりがいがあるかもしれないことを示唆していた論争中のあたらしい研究によると、塩は何時も言われているほど健康に悪くはないかもしれない。世界保健機関は、血圧を上昇させ、それにより脳卒中を起こすこととの関係のために5 g/d以下に減塩することを勧めている。しかし、それよりも低い塩摂取量に国民を管理してきた国はない、とランセット医学誌に発表した研究の著者らは指摘している。彼等の研究はイギリスやアメリカのような国々で試みることは無駄かもしれないことを示している、とカナダの学者達は言う。

 ハミルトン保健科学の人口保健研究所とマックマスタ―大学のアンドリュー・メンテ教授と同僚達による研究は18ヶ国の300以上の地域社会の90,000人以上の人々を含む大規模なものである。しかし、塩摂取量をゼロ近くまで減らす運動に参加している他の科学者達による続いてきた騒ぎに再び火を着けた。塩摂取量が血圧と脳卒中を上昇させると言う有害な効果は中国のような諸国だけで生じることをメンテと同僚達は明らかにした。中国では自由な醤油の使用が12 g/d以上の塩摂取量に導く。そして非常に低い塩摂取量が実際に心臓発作や死亡を起こし、中程度の塩摂取量が保護するかもしれないことを彼等は明らかにした。“中程度の摂取量で塩は心血管疾患の保健で有益な役割を持っているが、摂取量が非常に高い、または非常に低い時にもっと有害な役割を潜在的に持っているかもしれないことを示唆するさらなるエビデンスを我々の研究は付け加えている。これは、我々が必須栄養素と健康について期待している関係である。我々の身体はナトリウムのような必須栄養素を必要としているが、問題がどれくらい多くかである、”とメンテは言った。

 2年前、同じチームが、個別に見て同じ結果をもたらした研究をランセットに発表した。それは批判者達によって罵倒された。彼等は論文を“悪い科学”と呼び、その結果はアメリカ心臓協会によって拒否された。最近の観察研究-異なった人々のグループを比較したランダム化比較試験ではない-は個人よりもむしろ社会を見ている。それは直ちに激しい批判に直面した。24時間にわたって行われる必要がある人々の尿中ナトリウム量を正確に測定していないことが主な批判であった。

 “著者らは彼等の2016年研究の幅広い科学界から厳しい批判に晒されなかった、”とロンドンのクイーン・メリー大学心血管医療教授で減塩運動Cash(塩と健康に関するコンセンサス行動)の設立者であるグラハム・マグレガーは言った。“これらの批判は研究に病気の参加者を含んでいることで、逆相関(すなわち、心疾患患者はあまり多くの食事をせず、したがって、塩の摂取量も少ないが、低い塩摂取量よりもむしろ死に至る病気である)を導くことと、一回のスポット尿測定を使用していることである。”

 キングズ・カレッジ・ロンドンの栄養と食事療法学名誉教授のトム・サンダーズは、減塩運動は幾つかの諸国で有益であった、と言った。“イギリスの塩摂取量は過去30年間に12 g/d以上から7 – 8 g/dまで低下し、これは集団の平均血圧低下をもたらした。日本は非常に高い高血圧発症率と脳卒中罹患率であり、1970年代に減塩行動を始め、今や非常に低い摂取量となっている、”と彼は言った。

 しかし、塩を控えるように人々を説得することは容易ではない、とランセットの結果に関する論評でスイスとニューヨークからの専門家達であるフランツ・メッセルリとルイス・ホフステッターは言う。彼等はオックスフォード大学医学部教授のジョージ・ピカリング卿を引用している。彼は半世紀以上前に次のように書いた:“厳格な低塩食はまずく、食欲をそそらなく、単調で、受け入れ難く、耐えられない。それに耐えることは宗教的な熱狂者の禁欲主義を要求する。”

 新しい研究は人々の尿中のナトリウム量と同時にカリウム量を測定し、果物や野菜にある高いカリウムは脳卒中率、心疾患率、死亡率を下げることを明らかにした。“多分、減塩の熱烈な唱道者と塩添加自由論者は彼等の辛辣な批判を一時的に脇に置いて、カリウムの多い食事は積極的な減塩よりも実質的に大きな保健利益を提供すると言う仮説を支持している、”と彼等は書いている。