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ピンク・ソルトを再考する時:研究

It’s Time to Rethink Pink Salt: Study

By Australian Associated Press

MailOnline 2020.12.19

 

 ピンク・ソルトはもっときれいかも知れないが、世界で最初のオーストラリアの研究は、より健康的であると宣伝されているにもかかわらず、実際には」、それらは低レベルの必須栄養素と様々な有害重金属を含んでいることを明らかにした。

 独立した調査会社である栄養研究オーストラリア(NRAUS)はオーストラリアで入手できるピンク・ソルト31試料をテストし、それらは予測不可能で一貫性がないことを明らかにした。ピンク・ソルトで発見された栄養素量は幅広く変化しており、鉄量は0 – 17 mg/100gの範囲で、カルシウム量は53 – 574 mg/100gの範囲であった。比較的高い必須栄養素濃度のピンク・ソルト試料は比較的高い重金属量も持っていた。

 さらに驚くべきことに、幾つかのピンク・ソルト試料はアルミニウム(最大19 mg/100g)と鉛(最大0.26 mg/100g1試料は国の汚染レベルを超えていた)を含んでおり、両重金属とも長期間または過剰に摂取すれば有害である。オーストラリア起源のピンク・ソルト試料の全ては低レベルの必須栄養素と非栄養的なミネラルを示し、重金属を含んでいた。ピンク・ソルトは白い食卓塩よりも多くの栄養素を含んでいることを研究は明らかにしたが、食事で有意義に貢献するためには推奨ナトリウム制限値を500パーセント以上超えて摂取する必要がある。

 ピンク・ソルトにあるトップ3の栄養素(ナトリウムを除く)はマグネシウム、カルシウムそしてカリウムであるが、小さじ1杯は一日必要量の1%から5%の間、および最大ナトリウム制限値(5gの塩)100%にしか貢献しなかった。ピンク・ソルトのトップ3非栄養ミネラルは硫黄、アルミニウムそしてケイ素であった。

 NRAUSCEOであるフラビア・ファイエット-ムーア博士が言っていることは、ピンク・ソルトは白い塩よりも多くのミネラルを含んでいるが、その量は意味がなく、塩摂取量制限はWHOの推奨事項に沿っていた。「「より健康的であると言うピンク・ソルトの評判は暴かれ、栄養素量が低すぎて変動しやすいため、一貫した栄養素源にはならない。」と彼女は声明で言った。

 人々は食事で有意義な貢献をするためには、これらの栄養素のために小さじ6杯のピンク・ソルトを摂取する必要がある。この量は食事のガイドラインをはるかに超えている。「ピンク・ソルトはきれいに見えるかもしれないが…パプリカ、ターメリック、シナモン、サフラン、さらにはピンク・ペッパーコーンなどのハーブやスパイスを使用するなど、風味を高めて食事に色を加えるための健康的な方法は沢山ある。」と彼女は言った。