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少々過剰な塩がどれくらい害を及ぼす可能性があるか?

How Much Harm Can a Little Excess Salt Do? Plenty

By Michael Merschel, American Heart Association News

Chicago Tribune   Jun 11, 2021

 

 食事で多くの塩を摂取することは悪いことであることを多くの人々は知っている。正確に理由を知っている人はそれほど多くない。「アメリカ人の食事に含まれている塩の量と、それが影響を及ぼす程度に驚いている。」とテネシー州ナッシュビルのバンダービルト大学医学部教授のシェリル・レイファー博士は言った。疾患管理予防センター(CDC)によると、2歳以上のアメリカ人の約90%がナトリウムを食べ過ぎている。その内のほとんどは塩の形態で、塩化ナトリウムとしても知られている。

 塩が体に与えること、そして貴方が自分自身を守るためにできることがここにある。

 

心臓から始めよう

 循環器系では、塩の効果は「非常に単純な配管の問題である。」とバンダービルト大学医学部教授のフェルナンド・エリヤビッチ博士は言った。心臓はポンプで血管は配管である、と彼は言った。配管を通って移動しなければならない血液量が増えると、血圧は上昇する。これらの配管を収縮させると、血圧も上昇する。塩は両方のことを行う。体に過剰の塩があれば、塩は与えられた時間により多くの血圧を送り出し、血圧を上昇させる。そして時間が経つにつれて、塩は血管自体を狭くし、そのことは高血圧の最も一般的な「配管」の特徴である。害はすぐに来る可能性がある。そして時間経過で来る。

 過剰な塩を摂取して30分以内に、血管の拡張能力は損なわれる、とエリヤビッチは言った。持続的な高血圧による損傷は心臓発作、脳卒中およびその他の問題の形で将来的に現われる。良いニュースは過剰な塩を減らしたときの利点も直ぐに現われることである、とレイファーは言った。塩を大幅に減らすと、数時間から数日以内に血圧が下がる。そして塩摂取量を低く維持することは重要な長期的な違いを生む可能性がある。「イギリスでは、市販食品中の塩を減らす国民的な努力を実際にしている。」と彼女は言った。「2,3年以内に、心臓発作や他の悪い結果の数を減らした。そして、総合レビューはかなり印象的であった。」

 

全身の問題である

 心臓の他に過剰な塩は腎臓に負担をかける可能性がある。腎機能の一部は塩を排泄することである、とレイファーは言った。「しかし、高血圧で腎臓は塩を適切に排泄出来ないかもしれない。腎臓はその機能を握っているかもしれない。」そのことは足首の腫れから心臓や肺の周囲の水分蓄積に至るまでの問題につながる可能性がある。

 塩はまた血管損傷と血圧上昇によって脳を脅かし、血圧上昇は脳卒中の大きな危険因子である。塩はまた脳幹の行動を還るかもしれない。脳幹は塩収支と血圧調節に役立つ。科学者達は塩がどの様に機能するかを理解しているだけである。最近の研究は、心疾患や他の問題の背後にある炎症につながる免疫系に塩が影響を及ぼすことを示している、とエリジョビッチは言った。彼のバンダービルト大学の同僚はまた、塩が腸内細菌にどの様に影響するかを調べている。調査は新しいものだとレイファーは述べたが、証拠は腸内細菌が塩誘因性の炎症と高血圧に関与していることを示している。

 

塩は全ての事に異なった影響を及ぼす

 塩と健康についての包括的な声明は難しい場合がある。塩が体に与える影響の根本的な機構は完全には理解されていない。;

高血圧を患っていない人の中には血圧上昇しないで塩を摂取できる人もいる。その他の人々は中程度の塩摂取量が高血圧の引き金になる「塩感受性」であるかもしれない。しかし、簡単な事実は、ほとんどの人々に対して減塩は健康的なことである、とエリジョビッチは言った。「人々が摂取する塩の量を減らせば、一般の人々に利益をもたらすだろう。」

 

塩振り出し器を超えて考える

 塩とナトリウムは正確には同じでないが、加工食品やレストラン食中のナトリウムのほとんどは塩であり、その言葉は同じ意味で使用される。ファーストフードのハンバーガーには1,000 mg以上のナトリウムが含まれている可能性がある。大量のフライドポテトは400 mgを追加する可能性がある。キッチン・ヌードル・スープの1缶には2,200 mg以上あるかもしれない。

 連邦の塩ガイドラインは成人に2,300 mg以上を食べないように勧めている。アメリカ心臓協会は、理想的な一日摂取限界量は1,500 mgである、と言っている。しかし、アメリカ人は平均3,400 mg/dを食べている。したがって、表示を読むように、とレイファー言った。また、製品に「低ナトリウム」と表示されていても、そうであるとは限らないことに注意する。

 エリジョビッチは患者に風味豊かなスパイスを使った料理を試してみるように言う。これにより薄い塩味でも良くなるからである。しかし、彼は家庭料理と夕食時の塩の振りかけが主な原因でないことを強調した。「我々の塩摂取量の大部分は我々が行っていることではない。塩は我々が買っている物の中にある。」と彼は言った。何をするにしても、そのことは違いを生む可能性がある。今年の初め、Circulation誌に発表された85論文の解析は減塩が血圧低下を示した。

 高血圧者は誰でも塩に特別な注意を払う必要がある。しかし、誰もがどうするのかを知っているべきである、とレイファー言った。「それが私のクリニックに来る全ての人への私のメッセージである。太りすぎでない若い体型の人にも、私は彼等に言う-あなたにとってさえも、塩に注意する価値がある。」