戻る

環境栄養素:塩で分裂

Environmental Nutrition: Breaking up with Salt

By Densie Webb and Leonard Pitts, Jr

Chicago Tribune  April 4, 2016

 

環境栄養素

 “塩よ、お前は好きだが、心臓を壊わそうとしている。”これは、アメリカ人に減塩するように誓わせてきたアメリカ心臓協会の主張である。およそ81,000人が心臓を壊してきた。しかし減塩することは難しそうに思える。塩はどこにでもあるからだ。どの食品製品にも塩は保存剤に使われており、パンやチーズではテクスチャー強化剤、加工肉では結着剤や色素強化剤に使われているからだ。塩が食べ物の味を本当に良くすることは言うまでもない。

 

どれくらい多くの塩摂取量を目指すのか?

 疾病予防管理センターが行った調査では、疑問に思っている人々の50%以上が現在、減塩に努めていると言っていることが分かった。アメリカ人に減塩させようと過去数十年間にわたって大きな努力をしてきたにもかかわらず、平均的な大人は1日当たりまだ8.6 g/d – 9.1 g/dの塩を摂取している。アメリカ人の食事ガイドライン2015は塩摂取量を1日当たり5.8 gに、心臓血管疾患の危険性のある人々には3.8 gに制限するように現在勧めている。

 しかし、ナトリウムに対して手紙で“親愛なるジョン”と書く時期であるとは誰も思っていない。塩摂取量が非常に低ければ、ナトリウム自身の健康リスク問題が生じる。2013年に、5.8 g以下まで塩摂取量を下げるに十分なエビデンスはないことを医学研究所は発表した。ナトリウムの潜在的な血圧上昇効果に対して誰もが必ずしも感受性があるとは限らないことでほとんどの専門家達は一致している。白人成人の推定25%とアフリカ系アメリカ人成人の50%は塩感受性であると信じられている。今のところ塩感受性を調べる方法はないので、皆が減塩することが勧められている。すなわち、塩摂取量をより健康的な5.8 g/dの範囲に持ってくることが理にかなっている。

 

塩摂取量の規則を守ろう

 過剰な塩量を含むレストランの食事、加工・包装食品に依存しておれば、直ぐに毎日の塩摂取量制限値を超えてしまう。減塩に加えて、誰もが十分に摂取していない果物や野菜からのカリウム摂取量を増加させることが高塩摂取量の血圧上昇効果の何某かを打ち消せることを心に留めておこう。日常の運動も血圧低下に役立つ。