Safe
and Sustainable Salt Storage
塩貯蔵ハンドブック
融氷雪用塩の貯蔵と取扱いについての実用的な推薦書
冬期道路の安全性と道路交通を提供する人々に捧ぐ
スノーファイター達へ
塩協会
Salt
Institute
はじめに
除雪された冬の道路は生命と交易を守る。道路塩散布と効果的な除雪は障害事故を88%以上減らせる。道路を一日中通行不能にするほどの大吹雪では国は直接費と間接費で3‐7億ドルの出費になる。
塩は雪や氷と闘うときの主たる予防手段として何十年間も使われてきた戦略的な冬の資源である。今日ではアメリカ合衆国やカナダで冬期の維持管理に責任を持っているほぼすべての機関が生命と交易を守るための主要な道具の一つとして塩を使っている。
塩は次の理由から理想的な融氷雪剤である:
● 塩は効果的である
● 塩は容易に入手できる
● 塩は安価である(塩を散布して25分以内に元が取れる)
● 塩は容易に貯蔵でき、取り扱える
● 塩は容易に散布できる
● 塩は無毒である
● 塩は適正に使用し貯蔵すれば、環境にやさしい
ほとんどの融氷雪用塩使用者は、我々が実用的で持続的な塩散布と呼んでいる適正な塩貯蔵と塩散布法を通して確実に環境を保護する効果的な戦略を採用する努力を常に心がけている。
十分な容量を持った優れた塩貯蔵設備は、運転者、緊急車両、商業用車両に対して安全性と通行性を維持するために十分な塩が利用できることを保証する。塩は非常に重要であるので、暴風雨から塩を守り、環境を保護するために適正な塩貯蔵をしなければならない。塩の供給不足を起こさないように1年間に必要な塩供給量を適正に貯蔵することを勧める。そのことは安全性と商取引に影響を及ぼすからである。
この持続的な塩貯蔵ハンドブックは毎日市民を守る機関に対しての情報源として塩協会によって用意されている。それは塩貯蔵と融氷雪で効果的な戦略を示した機関と認められれば、塩協会の安全性と持続的な融氷雪賞プログラムにより表彰される。
どうして散塩貯蔵か?
どうして公共事業体は適当な散塩貯蔵施設を使うのか?それには3つの答えがある-経済性、入手可能性、利便性である。
散塩は入手できる最も経済的な融氷雪剤である。初期費用は安い。取扱いと貯蔵が簡単である。迅速、容易に散布できる。
いかに長く貯蔵され、あるいはいかに古くなっても塩は氷を溶かす能力を失わない。塩が採掘された時から既に数百万年になる。毎年、数千トンの塩が貯蔵され、翌年使うために持ち越される。塩はまるで新たに採掘され、収穫された塩のように効果的である。塩が適正に貯蔵されれば、空気中の水分による損失もない。湿度が75%を超えない限り、塩は吸湿しない。吸湿された水分は後に蒸発する。貯蔵した塩の表面に薄く固まった層ができるが、容易に壊される。
しかし、塩は降雨によって失われる。貯塩量の多寡にかかわらず、貯蔵している塩を雨や雪に曝してはいけない。貯蔵している塩は不浸透性の敷布の上に常に置かれ、タール塗装防水布、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリプロピレン、ハイパロンのような多くの種類の一時的な覆いの一つで覆うか、屋内のいずれかに置かれる。これらの資材も強度を加えるために強化した物が入手できる。屋内または覆いの下で適正に貯塩されれば、環境に与える有害な影響も防止する。塩が屋外に貯塩されるときには、流出は適正に制御されなければならない。
どのように塩を適正に貯蔵するか?
塩を適正に貯蔵すれば:
● 塩が固結して塊になるのを防止できる。固結した塩の塊はローダーでも取り扱いにくく、散布機を通りにくくし、
● 塩を流出させる流水、井戸水、地下水が混ざる可能性を排除し、
● 流出による塩の損失や降雨による溶解を排除する。
固結防止添加物。固結を予防し、または最少にする一番良い方法は、覆いの下に塩を貯蔵することである。ほとんどの塩生産者は固結防止剤を加える。しかし、天気に曝されると、固結防止剤は塩の外側の層から洗い流される。
粉砕機。固結防止剤が洗い流されなければ、固結が最少になった覆いの下で貯蔵された塩の塊を除くために粉砕機を使う必要性を避けられる。粉砕機は必ずしも常に容易に入手できる物ではなく、費用もかかる。
十分な散塩を貯蔵しておれば、冬期を通して緊急輸送の手配を取ることもなく、十分な塩で冬の嵐と戦える。
どれくらい多く必要か?
十分に発注しておく。理想的には推定される冬期の平均必要塩量の少なくとも100%を貯蔵庫に置いておくべきである。
冬期の供給は早期に配送し、それが必要になるまで貯蔵することが賢明である。供給者は配送を継続するために全力を尽くし、戦略的に配置された貯塩場から塩使用者に供給する。しかし、冬嵐が連続している最中のように、需要が逼迫している期間で貯塩場への補給は難しくなる。貯塩場で大量の注文残高をなくするために倉庫を満杯に維持し、素早く配送することが常に最高である。
この冬にはどれくらい多くの塩が必要か?
将来の塩需要を推定することは難しい。公共事業体が数量を正しく正確に当てることはほとんどない。ここに将来の塩必要量を推定するいくつかのガイドラインがある:
1.来年の冬は穏やかになることを望むので、去年の冬の供給量を決して減らしてはいけない。過去5年から10年間にわたる平均必要量に基づいて現実的な推定をする。
2.道路や街路網にマイル数を加えることを必ず念頭に入れておく。新しい区画割りの道路、州間道路または高速幹線道路、他の行政上の区画割りで加わった道路を見落とさない。
3.冬期の保守管理作業を改善する。液体かん水または湿らした塩を使うこと、またはもっと道路に塩を散布することを含めて、直接塩に頼ることは実質的に塩需要に影響を及ぼし、同時に高水準のサービスを提供することになる。
非現実的な冷たい温度、吹雪の状態、長引く寒さの継続、異常な大量の降雪可能性に対して真剣に考えておくべきである。予測できないけれども、これらの状態の全ては塩の使用量に影響を及ぼす。
地域のおよその塩必要量を見積もるために下表を使う。
表1:シーズン当たりの必要塩量 上段:ショートトン、下段:メートルトン 2車線マイル/Km当たり嵐1回当たり4回処理に基づく |
||||||||
嵐の回数 |
2車線の除雪高速道路 |
|||||||
マイル |
100 |
200 |
300 |
400 |
500 |
600 |
700 |
|
Km |
161 |
322 |
483 |
644 |
804 |
965 |
1126 |
|
4 |
|
400 |
800 |
1200 |
1600 |
2000 |
2400 |
2800 |
|
363 |
724 |
1089 |
1452 |
1814 |
2177 |
2540 |
|
6 |
|
600 |
1200 |
1800 |
2400 |
3000 |
3600 |
4200 |
|
544 |
1089 |
1633 |
2177 |
2722 |
3266 |
3810 |
|
8 |
|
800 |
1600 |
2400 |
3200 |
4000 |
4800 |
5600 |
|
726 |
1452 |
2177 |
2903 |
3629 |
4355 |
5080 |
|
10 |
|
1000 |
2000 |
3000 |
4000 |
5000 |
6000 |
7000 |
|
907 |
1814 |
2722 |
3629 |
4536 |
5443 |
6350 |
|
12 |
|
1200 |
2400 |
3600 |
4800 |
6000 |
7200 |
8400 |
|
1089 |
2177 |
3266 |
4355 |
5443 |
6532 |
7621 |
|
14 |
|
1400 |
2800 |
4200 |
5600 |
7000 |
8400 |
9200 |
|
1270 |
2540 |
3810 |
5080 |
6350 |
7621 |
8346 |
|
16 |
|
1600 |
3200 |
4800 |
6400 |
8000 |
9600 |
10200 |
|
1452 |
2903 |
4355 |
5806 |
7258 |
8709 |
9253 |
|
18 |
|
1800 |
3600 |
5400 |
7200 |
9000 |
10800 |
11600 |
|
1633 |
3266 |
4899 |
6532 |
8165 |
9798 |
10524 |
|
20 |
|
2000 |
4000 |
6000 |
8000 |
10000 |
12000 |
14000 |
|
1814 |
3629 |
5443 |
7258 |
9072 |
10886 |
12700 |
早い時期に塩を発注する。
塩散布計画を早期に立てる。夏が一番良い。購入過程では、入札通知が公表される時と供給者が選択される時との間に待ち時間が入ることを念頭においておく。シーズン前に配送が十分にできる時間があるように調達業務を始める。
供給者の供給網における兵站業務の要素に便乗できるように、夏または秋に塩供給者が配送できるように作業する。早目の配送が一般的にベターである。何時でも供給できることを保証し、供給者に地域の適当な貯蔵場所を用意させる。塩はミシシッピー川を遡って輸送できない。例えば、一度水路が凍ると、冬場、ほとんど大湖の港は閉鎖される。
手持ちの在庫がなくなる前に、シーズン中に再供給が必要となれば、再発注すべきである。しばしば、および嵐が予報される前には必ず在庫量をチェックする。
適正な場所の選択
良い貯蔵庫を用意する上で最も重要な段階は貯蔵場所を選定することである。S-A-L-T-E-Dが適正な地点を選ぶキーワードである。
安全性(Safety)-貯蔵場所で大きな関心事として、作業員と一般社会について常に安全性を確保せよ。機器操縦者はあらゆる方向に視界が良くなければならない。進入路は交通量の多い道路に直接つなげてはいけない。トラックが出入りする場所では、運転者に警告をする標識を置く。領域を安全にし、好ましくはフェンスを設け、部外者が入れないようにして安全性を確保する。子供達は塩堆に登ることがあり、非常に危険である。周囲の環境に対して安全であるように、領域を安全にすることも重要である。
そこを安全にせよ!
利便性(Accessibility)-貯蔵場所では嵐の最中で視界が悪くても、トラックや他の機器がこれらの領域に容易に出入りできるようにしておく。それに合うように計画する。
貯蔵領域はローダーを自由に、安全に、都合よく運転できるように十分に広くなければならない。屋内に貯蔵されておれば、積み下ろしに邪魔にならないようにドアや開閉部は十分に大きくしておく。配送トラックが容易に出入りできるように、強い風や気象パターンを考慮しておく。
そこに出入りしやすくしておけ!
塩貯蔵ヤードは隣接する道路や住宅地域から選定されるべきである。
合法性(Legality)-環境への排出事項を管理する現地、州、連邦の規制と併せて現地の要求に従わなければならない。
法律用件を守れ!
整理整頓(Tidiness)-できれば、特に居住地区では現地の環境と貯蔵施設を調和させるようにする。施設に水や汚水が入ったり、廃品や廃物が周りに積み上げられないよう上手に管理し、また散布機に異物が入らないようにすべきである。
生垣は波型番線鉄網あるいは木柵に代わる魅力的なフェンスである。配送または積込中に積上げられた塩はきれいにされて、出来るだけ早く貯蔵施設に戻される。
良き隣接施設であれ。きれいに維持せよ!
経済性(Economics)-積込みのために空車でトラックを長い距離を走らせないよう貯蔵施設を分散配置する。このことにより回送費が低減され、散布作業を迅速にできる。
永久的に覆われた貯蔵施設が良い。覆いがない塩堆は塩を損失させ、環境を害する。
経済的に維持せよ!
排水装置(Drainage)-塩堆からの水はけの良い場所に全ての貯蔵庫を設置せよ。床には中心から周辺に1フィート当り1/4インチの勾配を持たせる。床、エプロン、その他隣接する作業場は塩堆や機器を支持できるようにしておく。
貯蔵場所から偶然に淡水貯槽、井戸、地下水供給地に排水しないように確実にしておく。必要であれば、排水溝に注げるように倉庫周辺に縁を設けておく。
全ての排水は適正に溜めておく。集められた水は乾燥期に塩堆に再利用されるし、道路散布に先立って散布機積荷に(塩を溶かすために)使われる。
かん水を捨てる前に、州や現地の環境あるいは天然資源局に適正な方法を相談せよ。
全ての排水を制御し、集めよ!
塩貯蔵場所を選ぶ場合に第一に考えることは安全性である。貯蔵ヤードに出入りするトラックの運転者に警告するために十分な標識を配置すべきである。
どれくらいの広さを占めるか?
与えられた場所にどれくらい多くの塩を貯蔵できるかには限界がある。塩の物性値についてのいくつかの事実から、既知の量を貯蔵するにはどれくらいの空間が必要かを前もって決定できる。
融氷雪用塩を自由に落下させて積上げると、側面の傾斜角が32度の自然にできる塩の安息角で円錐を形成する。他の種類の塩はわずかに違う安息角を示すが、1または2度以内である。
融氷雪用塩の密度は自然状態で立方フィート当り72ポンドからぎっしり詰めた状態で84ポンドまでの範囲である。貯蔵面積を計算する必要がある時には、立方フィート当り80ポンド(1281.4 kg/m3に相当)の値を使う。
立方フィート当り80ポンドを使うと、立方ヤード当りの塩の重さは2,160ポンドとなる。したがって、1トンの塩は25立方フィートの貯蔵面積を必要とする(21.06 m3/t塩に相当)。
本報告で全ての計算は立方フィート当り80ポンドの塩密度に基づいている。
塩堆に必要な面積。塩堆の勾配が分っているので、円錐形の塩堆に必要な面積を計算できる。表2は塩の量を変えた時の塩堆の特性値を示している。例えば、塩量1000トンの欄を見て、右に向って数値を読む。塩堆に貯蔵されるこの量の塩は直径67.1フィート、または
3,540平方フィートの面積を占める。塩堆の高さは21フィートになり、地面から頂上までの傾斜の長さは40フィートになる。塩堆の体積は25,000立方フィートになる。露出表面積は4,180平方フィートになる(塩堆を覆おうと思えば重要で、どれくらいのポリエチレン、キャンバス、他の被覆材を頼めば良いかを知る必要がある)。
表2 円錐形塩堆による塩貯蔵 |
|
|
|
|
||
塩 |
塩堆の直径 |
塩堆の占有面積 |
塩堆の高さ |
地面から頂上までの傾斜長 |
塩堆の容量 |
塩堆表面積 |
ショート・トン |
ft |
ft2 |
ft |
ft |
ft3 |
ft2 |
メートル・トン |
m |
m2 |
m |
m |
m3 |
m2 |
24 |
19.33 |
295 |
6.0 |
11 |
600 |
339 |
21.8 |
5.89 |
27.41 |
1.83 |
3.35 |
17.00 |
31.49 |
50 |
24.67 |
479 |
8.0 |
15 |
1,250 |
565 |
45..7 |
7.52 |
44.50 |
2.44 |
4.57 |
35.38 |
52.49 |
80 |
28.92 |
655 |
9.0 |
17 |
2,000 |
773 |
72.6 |
8.81 |
60.85 |
2.74 |
5.18 |
56.60 |
71.81 |
100 |
31.17 |
765 |
10.0 |
18 |
2,500 |
904 |
90.7 |
9.50 |
71.07 |
3.05 |
5.49 |
70.75 |
83.98 |
200 |
39.33 |
1,213 |
12.5 |
23 |
5,000 |
1,432 |
81.4 |
11.99 |
112.69 |
3.81 |
7.01 |
141.50 |
133.3 |
300 |
45.00 |
1,595 |
14.0 |
27 |
7,500 |
1,877 |
272.2 |
13.72 |
148.18 |
4.27 |
8.23 |
212.25 |
174.37 |
400 |
49.42 |
1,916 |
15.5 |
29 |
10,000 |
2,260 |
362.9 |
15.06 |
178.00 |
4.72 |
8.84 |
238.00 |
209.95 |
500 |
53.33 |
2,240 |
17.0 |
32 |
12,500 |
2,640 |
453.6 |
16.25 |
208.10 |
5.18 |
9.75 |
353.75 |
245.26 |
600 |
56.67 |
2,530 |
18.0 |
34 |
15,000 |
2,980 |
544.3 |
17.27 |
235.04 |
5.49 |
10.36 |
424.50 |
276.84 |
700 |
59.58 |
2,790 |
18.5 |
35 |
17,500 |
3,290 |
635.0 |
18.16 |
259.19 |
5.64 |
10.67 |
495.25 |
305.64 |
800 |
62.33 |
3,050 |
19.5 |
37.7 |
20,000 |
3,610 |
725.8 |
19.00 |
283.35 |
5.94 |
11.28 |
566.00 |
335.37 |
900 |
64.83 |
3,310 |
20.5 |
38 |
22,500 |
3,900 |
816.5 |
19.76 |
307.50 |
6.25 |
11.53 |
636.75 |
362.31 |
1,000 |
67.08 |
3,540 |
21.0 |
40 |
25,000 |
4,180 |
907.2 |
20.45 |
328.87 |
6.40 |
12.19 |
707.50 |
383.32 |
2,000 |
84.50 |
5,620 |
26.5 |
50 |
50,000 |
6,630 |
1,814.4 |
25.76 |
552.10 |
8.08 |
13.52 |
1,415.00 |
615.93 |
3,000 |
96.83 |
7,380 |
30.5 |
57 |
75,000 |
8,710 |
2,721.6 |
29.51 |
685.60 |
9.30 |
17.37 |
2,122.50 |
809.6 |
4,000 |
106.50 |
8,880 |
33.5 |
63 |
100,000 |
10,470 |
3,628.8 |
32.46 |
824.95 |
10.21 |
19.20 |
2,830.00 |
972.66 |
5,000 |
115.00 |
10,370 |
36.0 |
68 |
125,000 |
12,230 |
4,536.0 |
33.50 |
963.37 |
10.97 |
20.73 |
3,537.50 |
1,136.17 |
6000 |
122.00 |
11,700 |
38.5 |
72 |
150,000 |
13,810 |
5,443,2 |
37.19 |
1,086.93 |
11.73 |
21.95 |
4,245.00 |
1,282.95 |
7000 |
128.33 |
12,960 |
40.5 |
76 |
175,000 |
15,290 |
6350.4 |
39.11 |
1,203.98 |
12.34 |
23.16 |
4,952.50 |
1,420.44 |
8000 |
134.83 |
14,130 |
42.0 |
77.9 |
200,000 |
16,680 |
7257.6 |
40.90 |
1,312.68 |
12.80 |
24.06 |
5,660.00 |
1,549.57 |
9000 |
139.83 |
15,400 |
44.0 |
83 |
225,000 |
18,170 |
8164.8 |
42.62 |
1,430.66 |
13.41 |
25.30 |
6,367.50 |
1,687.99 |
10000 |
144.67 |
16,410 |
45.5 |
85 |
250,000 |
19,370 |
9,072.0 |
44.10 |
1,524.49 |
13.87 |
25.91 |
7,075.00 |
17,911.47 |
円錐形下部の堰で蓄える塩について必要な諸元も計算できる。表3は色々な高さの堰で直線フィート当りどれくらいの塩量が蓄えられるかを示す。必要な幅も示されている。例えば、基底19.4フィートの幅で高さ6フィートの堰型塩堆直線1フィート当り2.4トンの塩を貯蔵できる。
表3は塩堆の堰の部分だけについての容量である。円錐形の部分については表2から計算する。
表3 堰のある塩堆による塩貯蔵 堰の直線フィート/メートルと塩貯蔵 |
||||
塩 |
幅 |
高さ |
露出表面容量 |
面積 |
ショート・トン |
ft |
ft |
ft3 |
ft2 |
メートル・トン |
m |
m |
m3 |
m2 |
2.4 |
19.3 |
6.0 |
59 |
23 |
2.18 |
5.89 |
1.83 |
1.67 |
2.14 |
3.8 |
24.7 |
8.0 |
96 |
29 |
3.45 |
7.52 |
2.44 |
2.72 |
2.69 |
5.2 |
28.9 |
9.0 |
131 |
34 |
4.72 |
8.81 |
2.74 |
3.71 |
3.16 |
6.3 |
31.1 |
10.0 |
158 |
37 |
5.72 |
9.50 |
3.05 |
4.47 |
3.44 |
9.7 |
39.3 |
12.5 |
243 |
46 |
8.80 |
11.99 |
3.81 |
6.88 |
4.27 |
12.7 |
45.0 |
14.0 |
318 |
53 |
11.52 |
13.72 |
4.27 |
9.00 |
4.92 |
15.3 |
49.4 |
15.5 |
383 |
58 |
13.88 |
15.06 |
4.72 |
10.84 |
5.39 |
17.9 |
53.3 |
17.0 |
447 |
63 |
16.24 |
16.25 |
5.18 |
12.65 |
5.85 |
20.2 |
56.67 |
18.0 |
505 |
67 |
18.33 |
17.27 |
5.49 |
14.30 |
6.22 |
22.3 |
59.58 |
18.5 |
577 |
70 |
20.23 |
18.16 |
5.64 |
15.76 |
7.15 |
24.4 |
62.3 |
19.5 |
610 |
74 |
22.14 |
19.00 |
5.94 |
17.26 |
6.87 |
26.3 |
64.83 |
20.5 |
657 |
77 |
23.86 |
19.76 |
6.25 |
18.60 |
7.15 |
28.3 |
67.1 |
21.0 |
708 |
79 |
25.67 |
20.45 |
6.40 |
20.04 |
7.34 |
44.8 |
84.5 |
26.5 |
1,120 |
100 |
40.46 |
25.76 |
8.08 |
31.70 |
9.29 |
58.8 |
96.83 |
30.5 |
1,470 |
114 |
53.34 |
29.51 |
9.30 |
41.60 |
10.59 |
77.1 |
106.50 |
33.5 |
1,780 |
126 |
64.59 |
32.46 |
10.21 |
50.37 |
11.71 |
83.2 |
115.00 |
36.0 |
2,080 |
136 |
75.48 |
35.05 |
10.97 |
58.86 |
12.63 |
93.6 |
122.0 |
38.5 |
2,340 |
144 |
84.91 |
37.11 |
11.73 |
66.22 |
13.38 |
103.6 |
128.33 |
40.5 |
2,590 |
151 |
93.99 |
39.11 |
12.34 |
73.30 |
14.03 |
113.2 |
134.2 |
42.0 |
2,830 |
158 |
102.70 |
40.90 |
12.80 |
80.09 |
14.68 |
122.8 |
139.8 |
44.0 |
3,070 |
165 |
111.40 |
42.62 |
13.41 |
80.88 |
15.33 |
131.6 |
144.67 |
45.5 |
3,290 |
171 |
119.39 |
44.10 |
13.67 |
93.11 |
15.89 |
建屋に必要な面積。サイロ型貯蔵所または建屋に塩を貯蔵するために必要な面積がどれくらいかを計算するために、貯蔵される塩の重量(ポンド)を80で割って必要な立方フィート値を得て、建屋前の塩堆の傾斜のために使えない面積値を差引く。
塩の”安息角”のために使えない貯蔵面積は塩堆の高さと建屋の幅に依存する。いくつかの典型的な計算を示す。
表4 |
|
|
塩堆の高さ |
柱間の幅 |
この量を控除 |
ft |
ft |
ショート・トン |
m |
m |
メートル・トン |
8 |
12 |
24.4 |
2.44 |
3.66 |
22.14 |
10 |
12 |
38.2 |
3.05 |
3.66 |
34.66 |
12 |
12 |
54.9 |
3.66 |
3.66 |
49.81 |
15 |
12 |
85.8 |
4.57 |
3.66 |
77.84 |
20 |
12 |
152.6 |
6.10 |
3.66 |
138.44 |
H×H×W×0.0318=安息角による貯蔵できない損失トン数 |
||
したがって、幅30 ft、深さ40 ft、高さ10 ftの塩堆を持つ構造物の貯蔵能力は384 tとなる。 30×40×10×80/2000-(10×10×30×0.0318)=384 t |
敷布の上に塩を置く
特に積極的に管理されない小さな塩堆については、恒久的に覆われた貯蔵が勧められる。屋外の貯蔵所ではアスファルトまたはコンクリート床の上に塩を貯蔵できるようにする。この安いコストによる方法は最高の貯蔵空間と容易なアクセスを提供する。屋内、屋外貯蔵に係らず、塩は常に床の敷布の上に置くべきである。屋外貯蔵であれば、適当に覆わなければならない。
床の位置は井戸、給水所、地下水供給所から離す。床がコンクリート製であれば、高品質で、微細な気泡をコンクリート内に混入させ、塩を析出させないようにし、ひび割れを防ぐために水封剤、アスファルト・タイプのコーティングまたは他の処理剤で処理しなければならない。地盤の状態と支えなければならない重さに応じて、表面やアスファルト床の基盤の全厚さは変わる。高速道路局が使っているアスファルト表面加工剤で十分である。
表面の水を排水できるように床に傾斜を付ける。過大な傾斜を避けるように現場の状況に応じて傾斜の方向を決める。最低の傾斜は1-2パーセントである。排水を良くするために、必要な箇所に溝、管溝、タイル溝を付ける。いくつかの例では、集積場所、望ましくは特別に設計された排水溜めまでの水路をアスファルト、管、タイルで作る必要がある。
床は後で3方を縁で囲んだ貯蔵所にするか、貯蔵構造物を既存の床の上に建てることがある。
縁石のアスファルトまたはコンクリート。縁石は植生や水給源に伴う問題を避けるために散らばった塩を集積枡に向わせるようにする。
覆いの下に塩を置く
貯蔵所または屋外の床の上に貯蔵された塩は様々な資材で覆われる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ハイパロン、発泡ポリウレタン、防水キャンバス、その他適当な防水カバー(上記全ての資材は強化されて強度を増している。)
柔軟なカバーを繋ぎ合わせるために、重ね合わせ縫いができるミシンで2インチの固定用継目と一緒に重ねて縫い合わせる。これにより比較的防水が容易になり、これらほとんどのカバーについて耐久性のある合せ目をもたらす。縫われた合せ目の重ね合わせは防水を改善する。
工業的な接着テープもカバーを繋ぐために使われるが、縫い目のほうが望ましい。
古いタイヤ(いくつかの場所では具合が悪い)または砂袋をロープかケーブルで縛り、重さで綱をピンと張って柔軟性のあるカバーで均一に覆うようにする。ひも付きのカバーで利用できる物はポリエチレンの紐が付いた網である。風によりカバーが剥れて塩堆から塩が飛ばされないように、錘をカバーの下まで下げておく。木材または砂が使われる。
ローダーや配送トラックのために扉を十分に高く、広くする。風で扉が閉まらないように、扉を”開いた”位置に止められるようにする。建屋は両扉で設計する。
融氷雪用塩の比較的小さな塩堆を覆う良い方法は地上の貯蔵庫である。貯蔵庫の大きさはそれぞれの必要性に応じて変わる。これらは考え方によって多種類の貯蔵庫がある。多くの機関は独自の特別な様式を開発してきた。もちろん、多くの建屋は提案によるが、予備資材や使用済み資材、あるいは機関の事務所を併設した建屋も多くある。
様々な既存の建屋も利用できる。建屋が自分の物であれば、貯蔵庫は圧縮処理木材、貼り合せ木材、古い橋梁木材や敷板、コンクリート・ブロック、波板鉄板、または入手できる様々な材料で作られる。柱で組立てた建屋では処理された柱や木材を使う。全ての金物類は必ず亜鉛メッキする。貯蔵庫の隅の柱と地下の亜鉛メッキをしたケーブルをターンバックルで一緒に結び付ける。
コンクリート・ブロック建屋は適当な密封剤またはアスファルト剤によるコーティング剤で内部を処理すべきである。開放貯蔵所の場合、曝されている塩にカバーを掛けるべきである。
塩が建屋内の開放の床の上に貯蔵されている場合、程よく適当に排水される床が重要となる。
建屋の扉は先入れローダーや配送トラックが容易に作業できるように高くて広くしなければならない。扉の開閉は最低20フィートの幅がなければならない。強い風で作業が妨げられないように、”開口”位置を固定させるために扉に蝶番を取り付ける。両扉にする。
トラックの積み下ろしを邪魔しないように、建屋の前に張り出しを付ける。
建屋の周りは十分に明るくしなければならない。建屋内部では建屋が満杯になった時に腐食障害を避けるために、塩で配線や照明取付具が覆われないように、側面や天井に照明灯を付ける。
貯蔵施設内を薄い色または白色塗料で塗って光の反射を強め、最も見やすくするが、相当な出費になる。
片方が開く貯蔵建屋では引き下ろしのシャッターを付ける。
強固に建てる
風や雪は貯蔵庫の敵である。十分な建屋設計のために、雪の重さを屋根平方フィート当り25ポンド以上、風速を時速80マイルに計算する。
屋根の上に深さ2‐4フィートの雪が何回積もり、少なくとも時速80マイルの突風を伴う暴風があるかを考えよ。そして開いた側または幅広い扉から入る風が建屋内の圧力を強め、ストレスを加える原因になることを忘れてはいけない。
内部の風圧に対抗するために屋根や壁にブレスを入れる。
風や雪の影響に対する用意のために次のような設計を考慮しておくべきである:
1.位置と配置-樹木や他の障害物は強い風や雪に対して建物を保護するのに役立つが、建物を樹木の線近くに建てると、建物の周りに雪が集積する原因となるかもしれない。
2.基礎と固定-建物は風で移動する傾向がある。強い風は屋根を持ち上げ、壁を壊す。建物はこれらの押す力や持ち上げる力に対抗して安全に固定されなければならない。一般的な過ちは基礎の土台に安全に固定してなかったり、あまりにも細い柱を遠く離して使ったり、十分に深く埋めていないことである。
良い考えでは固められた土地に4フィート以上しっかりと柱を埋め、またはコンクリートに設置する。非常に高い柱の建物では柱の間隙を狭め、重い柱を使い、より深く埋める。
3.建設作業-お粗末な建設は多くの故障の元となる。補強剤が不十分であったり、建物の横つなぎ材があまり入っていなかったり、つなぎがしっかりと止められていなかったり、組立部材が細過ぎる。
建物が事実上失敗していると、全体の屋根や壁の部分はユニットとして吹き飛ばされるかもしれない。垂木に板が打ち付けられていなければ、一般的な失敗が生じ、建物の角は繫がっておらず、釘は木材から簡単に抜けてしまう。あまりにもすくない、または小さい釘を使い、接続金具の代わりに斜めに打ち込んだ釘が使われているために、継ぎ手が上手く働かず、骨組部材は十分な負荷を支えきれないかもしれない。
屋外ブレスまたは土製の支持体はローダーが壁を外に押す力に対抗する必要がある。塩だけでも壁に対して何らかの力を与えるが、ローダーも塩堆から積込む時に圧力を加える。外側の壁にかかる圧力を減らす他の方法は内部隔壁を作ることである。
床から上では、圧力壁の構造は2インチ×12インチの板で覆うべきで、これはローダー・バケットによる損傷から支持体を保護する。小屋の外側は目違い継ぎにすべきである。屋根は90ポンドのロール型屋根材表面で棟を覆う1/2インチの合板にする。
貯蔵施設が適正に換気されないと、車両の排気ガスが不愉快で有害となる。大規模な屋根付きの貯蔵施設の場合、ローダーや出来れば散布車の作業が出来るように十分な換気をしなければならない。広い開放扉を持つ構造よりも比較的小さい開放扉を持つ建屋では強制換気を行わなければならない。
塩の受入れ
塩堆を適正に形成させる。床上に覆われた外部貯蔵については、全ての水が塩堆から排水されるように、貯蔵にあたっては十分な傾斜を持たせて塩堆を形成させる。塩堆の高さや全体の大きさを決めるときには、冬期中に再度覆いやすいように考えておく。
貯蔵施設の建設にあたっては、倉庫を満たす最も一般的な方法は、施設の前に直接塩を積上げて、ローダーで内部に押し込むことである。しばしばコンベアーが使われる。ある程度の距離に塩を積上げられる短いコンベアー・ベルトのスリンジャーは、いくつかのトラック輸送会社で使われている。使用コストを適正化するために、これらの装置タイプのいずれかの使用は十分な量を必要とする。コンベアーが建屋内に設置されているところでは、構造的な過負荷と潜在的な損傷や故障を避けるために、支持構造物や荷役機器は注意深く評価されなければならない。比較的高い構造物(プラス17フィート)が現在では建てられており、建屋内でトラックの積荷を空にできるようになっている。
引渡しは迅速に
いかに塩を貯蔵しようとも、その場所へはおそらくトラックで運ばれる。急いで配送するにはいくつかの方法がある。
作業用の空間を十分に取る。融氷雪用塩を運ぶ大型のトレーラー・トラックの平均長さは48フィートである。長さ55フィートの物もある。
回転やバックのために、空間は入口側で最長配送トラック長さの少なくとも2倍必要である。
降ろすときには、トレーラーの荷台は地上から30フィート上がる。貯蔵庫の入口を計画し、動力配線や照明を付ける時には、これが出来るようにする。
重い機器を十分に支持できるようにする。大型のトレーラー・トラックは満杯で80,000ポンドの重量となる。大きなトラックやローダーが作業する貯蔵領域の床と基礎の全厚さは地盤の状態によって変わる。
運転者が場所を見つけ易くする。貯蔵庫を見つけ難いと塩の配送が遅くなる。塩貯蔵施設を示す表示板を置き、運転者へ方向を示す地図を備え付ける。
運転手を待たせ続けない。貯蔵施設が適正に設計されておれば、散塩の積荷は3,4分で降ろせる。しかし、誰かが配送を是認するために運転者は無駄に待たされる。これらの遅れはコスト・アップになる。
一般的に、配送表にサインされなければ、積荷は降ろせない。誰が受け入れて配送を確認するかをはっきりさせておく。
貯蔵場所で配送受取り責任者の名前と電話番号を知らせておく。
受取表を注意してみる。出荷重量について供給者は塩をチェックする。塩はASTM仕様D-632(省略)に従って供給される。追加試験が必要であれば、基準となる機器や方法を使って素早くそれらを済ませるように心掛ける。
全てのトラックは移送中に振動、塩の損失を避け、塩を乾燥状態に維持するため安全カバーで覆われるべきである。
塩を配送する同じトラックは他の資材も運搬する。そのような異物は散布機を傷め、しばしば塩に混じる。
安全にふるまう。保守管理者は常時トラックの後部を開いたままにしておく。夜間の配送は特別な予防措置を必要とする。貯蔵場所の入口には明らかな標識を付ける。構内を確認し、貯蔵施設の内部を十分に明るくする。上げたトラックの荷台や積込機の届かない所に照明器や配線を設置する。
安全に作業する
S-A-L-T-E-Dサマリーで#1に記載されていることは安全性だけでなく、労働者の安全は、安全な作業環境を支えるための付加的な提案に値する。
情報を伝達する
率直で迅速な情報伝達ルートが必要で、従業員と監督者との間や従業員同士の間で確立・維持させる。従業員は自分達の安全性について責任を持ち、施設の全体的な安全性を改善するためのあらゆる努力に参加するよう奨励されなければならない。従業員は仕返しの恐れがなければ、危険または問題となる環境状態を管理するために報告しなければならないし、これらの心配を解消し、改善するために勧告させるように奨励しなければならない。従業員は安全会議に出席する機会を与えられ、知識を改善する訓練に励み、施設の安全性計画に参加するように奨励されなければならない。全ての環境、安全性、保健規則と現場管理に要求される全ての規制を厳守することによって役割モデルとして保守管理は役割を果たさなければならない。
一般的な安全性
塩貯蔵施設の従業員は一般的な産業安全規則を厳守する必要がある。これらは次のことを含んでいる:
○ 危険のために移動機器を検査し、使用する前に安全な操作条件を決定する。
○ 資格のある人材によって適正に訓練されるまで、機器を操作し、新しい仕事をしないこと。
○ 作業領域に存在する危険に対して保護するために、適当な個人保護装備を付ける。移動機器を操作するときにはシートベルトを付ける。
○ 修理またはトラブルを解決しようと試みる前に、どの機器でも必ず”鍵を掛け、標識を付け、試験する”。
○ 要求される作業手順に従い、電気的な修理または禁止された場所への立入のため、システムを解除する。
○ 全ての危険な作動または状態を監督者または管理者に直ちに報告する。作業に関する出来事、傷害、病気を監督者に直ちに報告する。
○ 割り当てられた作業領域を整理整頓することにより良い管理を実行する。
○ 潤滑油貯蔵所や燃料補給車付近では禁煙にする。
○ 塩貯蔵庫安全は、塩堆が建屋の内外にかかわらず適用される。
○ 歩いて塩堆を登ったり、車で塩堆の垂直面に決して近付かない。塩堆が崩れてなだれで埋まるかもしれない。
○ 塩堆またはローダーや塩堆で作業している他の機器の近くに決して駐車しない。
○ 塩堆と駐車している物(ローダーや他の車両)の間に決して立たない。
○ 塩堆の上部で作業している時には、15フィート以上の頂上には決して近付かない。
○ 塩堆の頂上に近付く時には適当な足場を必ず確保し、塩堆の表面にある穴や他の開口部に常に警戒する。
ベルト・コンベアーやスクリュー・コンベアーの安全規則
○ コンベアーの周囲、特に頭上や足下のプーリー、遊びプーリー、巻上げプーリーに極めて接近して操作や作業する時に従業員は特に注意しなければならない。
○ コンベアーには緊急停止装置または引抜きコードを設置しなければならない。これらの緊急停止装置または引抜きコードは、何時でも作動できる状態にあるように定期的に確認チェックしておかなければならない。
○ 全ての安全装置がセットされ確実に固定されるまで、コンベアーは決して動かしてはいけない。トップ・カバーがセットされ、安全が確認されるまで、スクリュー・コンベアーを決して動かしてはいけない。
○ 従業員はスクリュー・コンベアーの上を決して歩いてはいけない。従業員は運転中のコンベアー・ベルトの上に決して上がったり、またがってはいけない。
○ コンベアーを修理する前に、必ず電源を切り、ロックし、標識を掛け、不意に動き出さないことを確かめるテストを行わなければならない。安全装置によって守られていなかったり、操作を容易にするために遠隔操作ができなければ、従業員はベルト・カバーを外そうとしたり、運転中のコンベアーに注油したりしてはならない。
電気機器の安全規則
○ 適正に訓練された従業員だけが電気機器に関する作業を行えるようにする。
○ 従業員は電気的な傷害に警戒しなければならないし、電気的な傷害があったときには直ちに監督者に報告しなければならない。
○ ロックアウト/タッグアウト、接地、ゼロのエネルギー状態を確認するためにテスト法が実行されるまで、常に電源を切った電気機器やエネルギー供給配線を取扱う。
○ 復帰回路を作動させる前にヒューズやブレーカー遮断についての理由を明らかにしておく。
要約
適正な塩貯蔵は非常に重要である。塩と周囲の環境保護と容易に塩を取扱えることが必要で、屋内または屋外の塩堆を覆うことによって適正に塩貯蔵が行われていることを確認する。
街路や高速道路保守管理局は良好な塩貯蔵を提供できるように絶えず努力すべきである。良い貯蔵は施設の適正な保健管理や良い管理の実行も含んでいる。
平均的な冬期必要量の100%についての貯蔵能力は、厳しい嵐期間中に配送しなければならない必要量を除くようにしており、必要な時に塩が利用できることを確かめておく。
良い計画は良い貯蔵に必須で、適正な貯蔵は持続的な塩散布法の極めて重要な部分である。