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ハロセラピーの科学的合理性

Scientific Rationale for Halotherapy

By Alina Chervinskaya

 

 ハロセラピーの作用機作や臨床効力の進展と正当化に関する研究は1980年代の末からロシアの主要な科学研究所と共同した現在まで行われてきた。

 1991年-1995年の間に、肺気腫のロシア研究所やセント・ペテルスブルグ医科大学の同僚と一緒に私は、乾燥微粒塩エアロゾルの効果機構をテストした一連の研究と肺気腫治療患者のための塩エアロゾル技術の応用法をI.P.パブロフが行ってきたことにちなんで名付けた。我々の研究結果はアカデミー会員のアレクザンダーG.クッシャリンによって編集された“呼吸器疾患の総合的な治療とリハビリのためにハロセラピーの治療技術の応用ガイドライン”に要約され、ロシア連邦の保健省によって証明された。かくしてコントロールされたハロセラピー法は公式に認知され、ロシアの医療機関で治療に使われるために受け入れられ公認された。

 1994年以来、研究の調整は、ロシアの連邦医学生物学局の臨床病院N.122内でセント・ペテルスブルグ(ロシア)に設立された臨床研究呼吸器センターによって行われている。これらの研究の幾つかの要約された結果は私のDoctor of Medical Sciences Theses“呼吸器疾患の総合的な治療と予防における塩エアロゾル・セラピー”(2001)に記載された。

 1991 – 1995年に、ロシアとウクライナでハロセラピーは肺気腫の分野で主に適用された。1995年以来、ハロセラピーは物理療法、温泉治療、小児科、気管支肺疾患患者のリハビリ、耳鼻咽喉科で幅広く使われている。

 これらの研究は呼吸衛生(例えば、器官の清浄)のためのハロセラピー応用の可能性と言う結論に達した。したがって、2006年以来ハロセラピーはHaloSPATMと言う名前の下に温泉や健康産業に広がり始めた。

 近年、ハロセラピーに関する一連の研究プロジェクトの調整はブタペスト(ハンガリー)に設立された呼吸衛生とハロセラピー研究所によっても行われている。この研究所は呼吸器系のリハビリで使われる技術の情報支援に携わっており、ガイドラインを作り、訓練セミナーを準備し、ハロセラピーと他の呼吸器ケアー法の使用で治療保健サービスの組織化に関する相談にのっている。

 ハロセラピーの開発段階中にPh.D.11テーマが完了した。

 新しい解決 (治療方法と履行装置についての11件の特許) は特許で保護されている。研究に関連した事項に関する200件以上の科学論文が発表されてきた。ロシア連邦の保健社会省は10件のガイドラインと治療マニュアルを承認した。

 我々は科学フォーラムやロシア呼吸器協会;小児科医協会;フローレンス(1993)、ベルリン(1997)、ミュンヘン(2006)、グラスゴー(2004)、ウィーン(2009)のヨーロッパ呼吸器協会(ERS);イスタンブール(2006)、ポルト(2008)、グラナダ(2012)で治療水文学、温泉学、気候学の国際協会(ISMH);エルサレム(1996)、ボズナン(2005)で国際協会‘Interasma’;アメリカの国際会議“ロシア生物工学”(1993);等の会議で革新的なコントロールされたハロセラピー技術を幸運にも繰り返し発表してきた。