喘息の気管支過敏症に及ぼす塩部屋治療法の効果
The Effect of Salt Chamber Treatment on Bronchial Hyperresposiveness in Asthmatics
By Hedman J, Hugg T, Sandell J, Haahtela T
Allergy 2006:61:605 – 610
要約
背景:ランダム化比較試験は喘息の補助治療の効果を評価するために必要である。本研究は気管支過敏症(BHR)喘息患者に吸入ステロイド治療を緩和して下げるための付属治療として塩部屋の効果を調査した。
方法:2週間の準備期間後にヒスタミン吸入投薬でBHRを示した32人の喘息患者をランダム化した:2週間の積極的な治療でその間に塩発生器によって部屋に塩を供給された17人と15人のプラセボである。塩部屋治療は40分間 続けられ、週5回行われた。
結果:Fev(1)で15%の低下を引き起こした中央の挑発的な投与量は疾患グループで有意に増加した(P=0.047)がプラセボ・グループではしなかった。疾患グループとプラセボ・グループとの間の変化の差は有意であった(P=0.02)。疾患グループの9人(56%)とプラセボ・グループの2人(17%)はBHRで少なくとも2倍の投与量低下を示した(P=0.040)。疾患グループの6人(38%)とプラセボ・グループの誰も過敏症にならなかった(P=0.017)。治療前後で最高呼吸量は測定されず、ヒスタミン挑戦前に測定されたFEV(1)値は変化しなかった。BHRの低下は準備期間中の肺機能に変化を引き起こさなかった。
結論:塩部屋治療は吸入ステロイドの投与量を下げるために喘息の付属治療として気管支過敏応答を緩和した。塩部屋治療が通常の治療に対する付属治療として役立つ可能性は除外されない。
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