ナトリウムを使った電池はスマートフォンを安く汚染しないようにできる
Sodium-based Batteries Could Make Your Smartphone Cheaper and Cleaner
By Benjamin Paul, 南カリフォルニア大学
https://techexplor.com/ より
2018.06.06
食卓塩成分の1つであるナトリウムは携帯電話電池をずっと安く汚染しないようにできる。それは南カリフォルニア大学ヴィテルビ工学部の電子工学教授Chongwu Zhouの目標である。今日の携帯電話はリチウム・イオン電池電力を使っている。研究者達によると、ナトリウムはリチウムよりも電池として良いオプションとなるが、問題がある。現在の技術は黒鉛(炭素で作られている軟らかいミネラル)にリチウム・イオンを蓄積するが、ナトリウム・イオンは非常に大きいので黒鉛中に蓄積できない。Zhouと博士課程学生のYihang Liuは、ナトリウムを貯蔵するより良い方法が何であるかを見つけ出した。彼等はグラフェン・シートの上に赤リンを配置した。(グラフェンは蜂の巣状に配置した炭素原子の層で、かつて発見された最強材料の1つである。)
画期的な結果:ナトリウム・イオンを貯蔵し放出できるいわゆる“ナノドット”の波状シート。実際には、彼等の創造はナトリウム・イオン電池を現実の物にするかもしれない。
ナトリウムを使った電池はより早く充電できる
ナトリウムは多くの点でリチウムよりも良い。それはリチウムよりもずっと汚染しない。リチウムは気候変化や汚染に大きく寄与する。ナトリウムは豊富にあるため、採掘しなければならないリチウムよりも安い。マルガリータグラスの上部をリチウムで覆うことはできない。“ここからわずか2,3マイル海の方へあるくことが出来ると想像してみると、それだけで世界中の全ての携帯電話電池を製造するに必要な塩を得られる、”とLiuは言った。
スマートフォン中毒者を喜ばせることに、Zhouのナトリウムを使った電池はわずか2分間で50%容量まで充電できる。Zhouと彼のチームの次の段階は性能と電池寿命を改善することで、そうすれば市場に出せる。共同研究者達には北京の精華大学の研究者達がいる。チームの研究はACS Nanoに発表された。