戻る

血圧の塩感受性用バイオマーカーが発見された

Biomarker for Salt Sensitivity of Blood Pressure Discovered

By Boston University School of Medicine

MedicalXpress  July 5, 2018

　研究者達は初めて年齢や性別に関係なく血圧における塩感受性の危険性に関係している遺伝指標(GNAI2)を同定した。この発見で、外来診療仲に血圧の塩感受性を明らかにする簡易テストが開発されることが望まれる。高血圧はアメリカ合衆国で２人の成人の中でほぼ１人に影響を及ぼし、主要な世界的非感染性の死亡原因である。2020年までに世界一の死因と疾患になると言われている。血圧の塩感受性は高血圧と増加する心血管危険性の主要な危険因子で、アメリカ合衆国成人の99％は一日推奨塩摂取量を超えていることと非常に関係している。

　“血圧の塩感受性を示す患者を明らかにできるかもしれない血圧の塩感受性用の可能性のある遺伝的選別法を我々のデータは強調している。この特別な指標を持つことで、指標を持っていない人々よりも３倍も塩感受性であるらしいことを明らかにできる、”とボストン大学医学部の薬物実験治療学の准教授である通信担当著者リチャード・ウエインフォードは説明した。

　研究者達は患者の２グループを調査した。第一グループは高い塩摂取量に応答して血圧変化を起こさなかった(塩抵抗性を意味する)。患者の第二グループは高い塩摂取量に応答して血圧を上昇させた(塩感受性)。その後、両グループはGNAI2遺伝子の遺伝子変異で選別された。遺伝子変異を持っているこれらの患者は塩感受性である可能性がより高かった。

　“個人の血圧塩感受性の簡単な診断的な指標の開発は合併症(高血圧、心疾患、腎疾患、脳疾患)に関連した塩感受性を開発するために危険性のある人々を明らかにし、塩感受性状態と判定された人々の危険性の層別や治療方針の決定に役立つであろう。”