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減塩は慢性心不全に有害かもしれない

Restricting Sodium May Be Detrimental in Chronic Heart Failure

Clinical Advisor 2011.05.04

 

HealthDay NewsJACC(Journal of the American College of Cardiology):Heart Failure11日号で発表された研究によると、減塩は慢性心不全患者に有害かもしれない。

 シカゴのラッシュ大学メディカルセンターのラミ・ドーキィと同僚は多数の病院で行われた心不全順守・保持試験からのデータを使って心不全の結果に及ぼす減塩の影響を調べた。ニューヨーク心臓協会による機能別Ⅱ/Ⅲクラスの心不全患者を902人が登録され、36ヵ月の中央値のあいだ、追跡された。患者は最初の死亡または心不全で入院前に平均ナトリウム摂取量に基づいてナトリウム制限(<2,500 mg/d)と無制限(2,500 mg/d)グループに分けられた。

 ナトリウム摂取量のデータは833人の患者(145人が減塩、688人が減塩なし)で得られ、260人の患者は減塩グループと非減塩グループに適合した傾向であった。死亡や心不全入院の危険率は減塩グループで有意に高い(ハザード比1.8595%信頼区間1.21 – 2.84)ことを研究者達は知った。これは心不全入院率の増加(ハザード比1.8295%信頼区間1.11 0 2.96)、心臓病死率の無視できる増加(ハザード比1.6295%信頼区間0.70 – 3.73)、全死因(P=0.074)からの結果であった。

 “慢性心不全の兆候を示す患者では、減塩は結果に悪い影響を及ぼすかもしれない、”と著者らは書いている。