戻る

UnivVirg-1

なぜ私の血圧は塩に対して感受性なのか？この遺伝子が理由を説明するかもしれない。

Why Is My Blood Pressure Sensitive to Salt? This Gene May Explain Why

By Joshua Barney

University of Virginia Health System   Newsroom   2018.04.12

　バージニア大学医学部とジョージ・ワシントン大学医学部の研究者達は、人口の48％で見られる遺伝子変異体は高塩分食後に過剰の塩を排泄する身体の能力をどうして制限させられるのかを明らかにした。この遺伝子変異体を持つことは塩に対して感受性のある血圧になる確率を増加させることを研究者達は前に明らかにした。この引き続いての発見は、どのようにして変異体が過剰な塩を身体から排泄できないようにするかを正確に説明できる。

　血圧の塩感受性は医者が診断するには難しく、治療するのはもっと難しい。人口の14%は正常血圧者であっても塩感受性であるからだ。塩排泄欠陥がどこにあり、それがどのように作用しているかを正確に知ることは状態について個人的に合った治療法を最終的にはできるようになるだろう。

高血圧、脳卒中そして心臓発作

　個人化された医療の今世紀に、医者は個人に合わせた食事と日課の運動を勧める。誰もがこれらの生活様式の選択に対して違って反応するからだ。前にバージニア大学の研究者達は、各人は“塩感受性の個人的な指標”で遺伝的にプログラムされていることを示し、塩の食事ガイドラインも個別化すべきである示唆した。塩に対して感受性である人口の約30％は十分なナトリウムを排泄できる能力がないので、脳卒中、心臓発作、腎不全の高い発症率を示すだろう。

　塩感受性の遺伝的な原因を説明する彼等の新しい発見で、タンパク質についての遺伝子コードはナトリウム保持とナトリウム排泄をバランスさせるのに役立つことを研究者達は明らかにした。“体内に多くのナトリウムを保持することが身体に水を保持する原因となり、そのことが血圧を上昇させヒトの寿命をかなり短くするので、身体は過剰のナトリウムを除くことが重要である、”と発見を詳細に述べている新しい論文筆頭者でバージニア大学病理学部のロビンA. フェルダーは説明した。

　遺伝子欠損はNBCe2と呼ばれるナトリウム輸送体を過剰に働かせることを研究は示している。これは、特に高塩分食後に、腎臓でろ過された多すぎるナトリウムを体内に戻す。このことは、多すぎる塩を摂取することはこの欠損遺伝子を持つ人々については特に危険となることを意味している。“特別な研究でヒトのボランティアと動物モデルの両方で特別なナトリウム輸送体を調べる必要がある、”とフェルダーの塩関連研究プログラムの共同研究者であるジョージ・ワシントン大学のペドロ A. ジョーズは言った。

塩の効果

　フェルダーの研究はロバート M. カレイがバージニア大学で前にテストされた研究集団に基づいている。１週間特別な高塩分食に別の1週間非常な低塩分食を食べることに同意した183人の成人ボランティアの集団で、腎臓がどのように塩を代謝するかをカレイは評価した。

　“NBce2の存在と塩排泄に及ぼすその効果がヒトの腎臓で示されなかったので、塩感受性に関係したこの鍵となる代謝経路の発見とさらなる理解に5年以上を我々は費やした、”とバージニア大学医学部のカレイは言った。

　国立保健研究所の国立心臓・肺・血液研究所からの最近の助成金は彼等の研究を続けることを認め、彼等は塩摂取臨床試験を続けるためのボランティアを今探している。