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塩の食べ過ぎは細菌と戦う身体の能力損なうようにみえる

Eating Too Much Salt Seems to Impair Body’s Ability to Fight Bacteria

By Michael Le Page

NewScientist   2020.03.25

ネズミと10人のボランティアによる研究によると、塩の食べ過ぎは細菌感染と戦う身体の能力損なうかもしれない。ドイツのボン大学病院のクリスチャン・カーツと彼のチームは、高塩食を与えられたネズミはE.coliによる腎臓感染と食中毒の一般的な原因であるListeria monocytogenesによる全身感染とあまり戦えないことを初めて示した。“免疫系が細菌を殺す前に、細菌はより多くの損傷を引き起こした、”とカーツは言う。

次に、チームは一日に3錠の形で通常の食事に加えて特別に6 gの塩を20 – 50歳の健康な女性と男性10人に与えた。1週間後、ニュートロフィスと呼ばれる免疫細胞の幾つかは、特別な塩を摂取する前にそれぞれ細菌で行われた同じテストと比較して細菌を飲み込み殺す能力を大きく損なわれた。チームはウィルス感染と戦う身体の能力に及ぼす高塩摂取量の影響を調べなかった。

脳卒中や心疾患の原因となる高血圧を避けるために人々に5 g/d以下の塩摂取量をWHOは勧めている。イギリスでは、人々は平均して8 g/d以上を摂取しており、多くの人々が研究のボランティアと同じかそれ以上を摂取していることを示唆している。

チームは2つの機構があると考えている。第一に、多くの塩を摂取したとき、身体により多くの塩を排泄させるためにホルモンが放出される。これらはグルココルチコイドを含んでおり、それらは身体中の免疫系を抑える副作用を持っている。第二に、腎臓に局所的な効果がある。塩摂取量が高いとき、尿素が腎臓中に蓄積し、尿素はニュートロフィスを抑制することをカーツは明らかにした。