ポーランド人は新型コロナ治療のためにユネスコ遺産リストの塩鉱山に潜る
Poles Go Underground for COVID Treatment in UNESCO-Listed Salt Mine
By Reuters Staff
Reuters 2021.02.27
ポーランドのユネスコ世界遺産は人々のCOVID-19からの回復を助けるために使われている。患者は呼吸器疾患を治療するウィリチカ塩鉱山の地下深いところにある治療センターに行く。塩から掘られた華麗な地下教会で有名なウィリチカ鉱山はクラコウ南部の都市のすぐ外にあり、2019年には約180万人の観光客が訪れるポーランド最大の観光名所の1つである。
しかし、地下327 mまで伸びている鉱山の微気象も肺に問題のある人々を助けていると医者は言う。鉱山で働いている医師のマグダレナ・コストルゾンは、呼吸器疾患患者は19世紀以来そこに来ているとロイター記者に語った。「とりわけ地下の微気象は並外れた空気の純度によって特徴付けられる。」と彼女は言った。「空気は一連の塩の回廊を通ってここに到達する…このお陰で、地表にある汚染物質は取り除かれる。」
9月にCOVID-19に感染した58歳のジョゼフ・バイロスについては、彼が鉱山に滞在したことによるメリットは明らかである。「2週間が経つと、呼吸と体の両方でますます気分が良くなっていった。」と彼は言った。「靴紐を結ぶような簡単なことでも…前には腰をかがめて空気がないと感じたが、今では問題なく靴紐を結べる。」