減塩食は無効と研究で判明 多くの矛盾
Low-Salt Diet Ineffective, Study Finds. Disagreement Abounds.
By Gina Kolata
Published:
May 3, 2011 The New York Times:Research
新しい研究は、低塩食が心臓発作や脳卒中による死亡の危険率を増加させ、高血圧を予防しないことを発見したが、研究の限界は、食事中の塩の影響に関する論争はまだ終わっていないことを意味している。
事実、疾病予防管理センターの職員は非常にそう感じたので、彼等がインタビューで研究を批判したことを無効にし、彼等は何時ものことを何もしなかった。
センターの医学部長であるピーター・ブリスは次のように言った。研究は小規模で、被験者は始めた時の平均年齢が40歳と比較的若く、心臓血管疾患は少なく、結論を引き出すことはできなかった。そして比較的高い塩消費量は心臓血管疾患の危険率を増加させることを示す多くの証拠に反している、とブリス博士や他の人達は言ってる。
“現在、この研究は割引して考える必要があるだろう。”と彼は言った。
その研究はアメリカ医学協会誌の5月4日号に発表された。その研究は開始時に高血圧でない人々だけで行っており、観察研究でせいぜい示唆的で結論的ではないと考えられた。その研究は高血圧または心臓血管疾患でない中年のヨーロッパ人3,681人を含み、平均7.9年間にわたって彼等を追跡した。
研究者達は研究開始時に参加者の塩消費量を調査し、24時間で尿中に排泄された塩分量を測定することによって摂取量の結論とした。消費された塩の全ては一日以内の尿中に排泄されるので、この方法は塩消費量を決定するもっとも正確な方法である。
研究者達は少ない塩摂取量の人ほど、彼等は心疾患で死に易いことを知った。塩消費量の中間グループ(1日当たり塩9.91 g)の24人、最高塩消費量グループ(1日当たり塩15.24 g)の10人と比較して最低グループ50人が研究中に死んだ。一方、もっとも多くの塩を摂取した人々は平均して収縮期血圧でわずかな増加を示し(1日当たりそれぞれ6.35 gの塩摂取量増加で1.71 mmHgの血圧増加)、彼等はもはや高血圧になりそうになかった。
低塩摂取量で“目標が高血圧を予防するためであれば、この研究はそれが作用しないことを示している。”ベルギーのルーベン大学医学部教授である主筆のジャン・A.ステッセン博士は言った。
しかし、研究の他の問題の中には、最低量の塩摂取量を消費すると思われる研究の被験者はもっと消費している人々よりも少ない尿量で、彼等は24時間で全ての尿を集めていないのかも知れないことを示している。
ハーバード公衆衛生校のフランク・サック博士は同意し、研究には欠陥があったとも言った。
“それは問題のある研究で、それに基づいて如何なる種類の公衆衛生の決定をもすべきでない。”とサック博士は言った。
アルバート・アインシュタイン医科大学の血圧研究者でアメリカ高血圧学会誌の編集者であるミカエル・アルダーマン博士は塩と健康効果に関する医学文献は首尾一貫していない、と言った。しかし、新しい研究は低塩食の悪い効果を見出しただけではない、とアルダーマン博士は言った。高血圧者による彼自身の研究は、最低塩摂取量の人々は多分、ほとんど死んでしまうことを見出した。
アルダーマン博士はかつてアメリカ塩協会で無給のコンサルタントであったが、今ではそこも食品産業でもコンサルタントではなく、産業グループからは何の支援や資金を得ていないとアルダーマン博士は言った。
塩消費量を下げることは血圧以外の結果をもたらす、とアルダーマン博士は言った。例えば、減塩はインスリン抵抗性も増加させ、それは心疾患の危険性を増加させる可能性がある。
“食事は複雑な仕事であり、予期しない結果をもたらす。”と彼は言った。
塩論争に伴う一つの問題は、全ての研究が不十分であることだ、とアルダーマン博士は言った。人々が大量の塩を食べさせられ、その後、血圧に及ぼす影響を見るために塩を食べさせない短期間の介入研究であるか、この研究のように集団を観察し、たまたま塩摂取量の少ない人々がより健康であるかどうかを聞く研究であるかのいずれかである。
“観察研究は、人々が食事を選ぶならば、経験したことを語る。人々の塩摂取量を変えようとすれば、起こることを語らない。”とアルダーマン博士は言った。
必要なことは、人々が低塩食に従う、または従わないようにランダムに割り当てられ、減塩が健康を改善し心臓血管疾患による死亡率を低下させるかどうかを見るために何年間も続ける大規模な研究である。
しかし、そのようか研究は決して行われない、と他の人々は言う。
“これは本当に関心のある状況の1つである。”とジョンズ・ホプキンズ医学研究所の医学・疫学・国際衛生の教授であるローレンス・エイペル博士は言った。“‘観察研究はすべてこれらの問題を抱えているので、OK、観察研究を排除しよう’と言うことができる。”しかし、無作為化比較対照試験の長所にもかかわらず、そのような研究は“決してなされないであろう。”加工食品に加えられた非常に多くの塩分の中で、何年間も低塩食に人々を維持することは不可能である。
公衆衛生法に従うことは賢明ではないとブリス博士は付け加える一方で、研究者達は可能でないかもしれない臨床試験の結果を待っている。
アルダーマン博士は賛同しない。
“3億人のアメリカ人全てが低塩食に従うことを低塩食擁護者達は示唆している。しかし、臨床試験のために人々を低塩食にさせられなければ、擁護者達は何について話しているのだろう?”
彼は付け加えた:“費用は掛かるが、それが科学的に行う理由だ。食品の組成を変えることも費用を要する。”